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同胞弾圧 [2005年3月]

同胞弾圧

先日、韓国の良識?で取り上げた、高麗大学名誉教授ハン・スンジョ氏が国内で糾弾されています。殿下さんの記事にもあるように中央日報朝鮮新報で取り上げられています。

中央日報
-----引用開始-----
市民団体とネチズンらは韓教授の寄稿文について、
日本極右派の妄言が韓国の教授の口から出てくるとは信じられない」とし、一斉に非難した。
-----引用終了-----

朝鮮新報
-----引用開始-----
「日帝の手先並みの寄稿」などというネチズンの非難が殺到すると、韓名誉教授が共同代表を務めている自由市民連帯は、同日ホームページに謝罪文を掲載し、「日帝の植民地支配が正当で、慰安婦強制動員が大したものではないという韓氏の主張に憤りを覚える」と述べた。

韓名誉教授は物議にもかかわらず、「日本が支配しなければ、ロシアが支配していただろうし、日本の植民支配は返って民族意識を強化させる機になった」とし、主張を曲げなかった。
-----引用終了-----

同胞であっても、自分達の意に沿わぬ主張には、感情論を剥き出しにして弾圧する半島人達。非難の声にも自説を貫くハン氏の姿勢は称賛に値すると思いますが、国柄を考えると氏の身の上が案じられます。

常軌を逸した言動は今に始まったことではないのですが、最近それが顕著に現れており、まともに相手するのも馬鹿馬鹿しいのですが、ネットでブログサーフして情報を得ている人は別として、まだ大半の人は、変なバイアスが掛かっていたり、偏向したフィルターで遮断された情報しか得ていないことを考えれば、こういう問題をいかに人口に膾炙していくのか、が非常に重要になると思います。

日本人にとっての不幸は、こういう理屈のまるで通用しない人種が近隣に存在していること、売国上等の反日日本人が協力していること、これらによって為されていることを知らされない多くの日本人が存在することでしょう。

ハン氏の論文の全てに首肯できるわけではないのですが、少なくとも健全な議論ができる素地はあり、議論の果てには共通の認識を得ることができるだろうと考えます。友好が必要であるならば、感情論の応酬ではなく事実に立脚した価値観の共有こそ重要であると考えます。となれば、ハン氏のような立場がサイレントマイノリティである状態の韓国と今、友好を深めようとするのは拙速の感は否めません。

正論の4月号を購入されて読まれれば早いのですが、ハン氏の論文をここでも少し引用してみたいと思います。引用するのは、上記の両新聞が取り上げている日韓併合のくだりです。
因みに今月の正論では朝日新聞の問題も特集されていますので読み応えがあります(生まれて初めて買ったという思い入れもあるかもしれませんが)。

韓国にとって幸いだった日韓併合
-----引用開始-----
 大韓帝国の滅亡と韓日併合(ママ)はあまりにも韓国民には不幸なことだった。しかし単なる平凡な民族感情だけでこれを認識し対応しようとすることは、国家と民族にとり決して望ましいことではない。大韓帝国がなぜ日本併合される侮辱と悲運に遭ったのか。その当時、大韓帝国はいかなる状況におかれ、国家の指導者らにはいかなる選択の余地が残されていたのか。われわれは当時の歴史的真実を正確に理解せずには正しい判断をすることができない。同時に、そうした判断状況に基づき日韓併合に至った原因を究明し、それが韓民族にとってよい選択だったのか、そうでないのか検討し評価せねばならない。
 この世は、よいことだけでも悪いことだけでもない。不幸中の幸いがあり、幸運の中に不幸がついてくることもある。だから、韓国の国権喪失による日韓併合は民族的な不幸であっても不幸中の幸いであったのか、それとも不幸そのものであったのかをよく見極めねばならない。
 当時の国際情勢と列国との関係がよく理解できれば、韓国が当時のロシアに占拠・併呑されなかったことはむしろ幸いであったことが分かる。万一、ロシアに呑み込まれていたなら、いかなる結果が待ちうけ、どうなっていたか考えてみるとよい。1917年にロシア革命によって韓国が共産化を免れることは難しかったことであろう。スターリンが政権の座に就き、1930年代には大規模な移住政策を強行し、韓国民をシベリアや中央アジアの奥地に移住させ、無理やり分散収容しただろう。
 これに先んじてスターリンは、ロシアで農業集団化を強行し、数千万人のロシア農民を虐殺した。こうした統治形態で見えてくるのは、韓国民の抵抗を踏み潰すためにはいくらでも多くの人々(ともすれば一千万人以上?)を虐殺することが可能だったということだ。
 三・一独立運動(1919年)のサイに多くの人が死んだとういう記録がある。しかし、その数は数千万単位ではなく、千人を大きくは上回らなかったようだ。※1 警察や憲兵に逮捕され、獄中での苦しみを味わった人々は少なくなかったが、それでもそんなに多く死ななかったことは幸いであると理解すべきである。また、韓国の農民を満州に移住するように奨励したといってもソ連のような強制性はなかった。こうした歴史的な事実を見れば、朝鮮半島がロシアによって占拠されず日本に併合されたことがどれほど幸いだったことか。むしろ近代化が促進され、失ったものに劣らず得たものがより多いことを認めねばならないようだ。
 筆者が日本の植民統治を受けたのは不幸中の幸いだと考える理由の一つに、韓日両国の人種的、もしくは文化的なルーツが同じであることがある。これにより、韓国の民族文化が日帝植民統治の期間を通してより成長、発展、強化された。韓国の歴史や語学、文学など韓国学研究の基礎を打ち立ててくれたのは、むしろ日本人学者と彼らの弟子である韓国人だったのではないか。こうした意見に対してはまた興奮する人々もいようが、事実は事実として受け容れる客観性を重視することが学問の正しい姿勢である。
 日帝が学校でハングル教育を廃止し、朝鮮語の研究と使用を禁止したといっても、それは1937年からであり、1945年に太平洋戦争が終わった後、韓国語文学が大きな損失を被ることはなかった。もし。朝鮮半島が日本ではなくロシアや米英などの西方国家に支配されていたならば、その文化的ルーツがあまりにも異なっているために、民族文化の成長や深化には別に寄与しなかっただろう。
 それだけでなく、英語にsibling rivaly(幼い姉妹間の競争意識)という言葉があるように、韓国人は日本人に対しては無条件に負けまいとする競争意識を持っている。このため日本の植民地支配が韓国人の成長・発展の意欲を大きく刺激し、韓国人の文明化に大きく貢献したのである。日本支配は結果的に韓国と言う国の早期成長と発展を促進させる刺激剤の役割を果たしたことを認めねばなるまい。
 以上のような点を考えた場合、日本の韓国に対する植民地支配はむしろ非常に幸いであり、恨むよりもむしろ祝福すべきことであり、日本人に感謝しなければならないだろう。日本統治35年の間、日本に協力するなど親日行為をしたといって、叱ったり糾弾したり、罪人扱いをせねばならぬ理由はない。過去の歴史の究明努力もこうしたマクロな客観的な次元で、より明るい未来のために肯定な見方で真相を究明すべきではないだろうか。
-----引用終了-----

※1 三・一独立運動についてはoneearthさん散歩道で詳細に記述されておりますので、是非ご参照ください(コメントも要CHK!)。

さて、事実は事実として受け容れる客観性を重視することが学問の正しい姿勢」とは金言ですね。日本の歴史家にも良く噛締めてもらいたいところです。
そのまえの
「また興奮する人々もいようが」とは、火病のことでしょうね。ちょっと笑えました。

さて、こういう人達が韓国内でマジョリティになって、真剣な議論が両国間で交わされ、それが一般論として人口に膾炙し浸透すれば、真の友好も有り得るのかもしれません。
友好関係とは互いに得ることがあってはじめて存在意義があると思います(物理的側面だけでなく、精神的な観点も含めて)。
となれば、現時点で日本にとって百害はあっても一理もない友好などはまったくもって意味のないことだと考えざるを得ませんね。

韓国のネチズンの主張が異常であることは言うに及ばないのですが、むしろ国内にそういう連中を擁護するために事実を捻じ曲げている日本人がいることこそ主たる原因であることを、国内問題としてきっちり糾していかないといけないと改めて認識しました。ハン氏によれば、そういうことをするのは「高尚な民族の振る舞いではない」のですから。


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