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清き一票はどこへ? [2005年9月]

清き一票はどこへ?

接続の調子が悪くて拗ねてたFD3Sです。
今日はちょっといい感じです。

選挙が近づいておりますが皆さんもう、誰に(どこに)投票するかハラは決まりましたか?

私は7月末に引越したので、不在者投票の手続きをして済ませました。
結果は秘密です。

ただ、今日の筑紫クンの異論反論オブジェクションを見ていたら、なんだかなぁって感じになったので、独断と偏見で各党の得失を書いてみます。

まずは、国民新党から。

国民新党
綿貫氏にしろ、亀井氏にしろ、恨み節ばかりが目立っていて、ダメダメです。これは、解散しないだろうと高を括っていたが解散されて泡をくったというところでしょうか。
見るからに旧態依然とした古いタイプの政治家だな、ということを露呈しただけのような気がします。地元の人はさぞ、複雑でしょう。人情なんてもので自分達の生活や国の行く末を決めるというのはどうかと思いますし、自民党という組織にいたからこその利益誘導だったのでしょうから、そういうバックグランドがない状態での選挙は彼らにとっては、苦しいものでしょうね。

党首討論では具体的な政策について言及できず、街頭演説では小泉氏を罵倒することしかできない。これでは選択しようがないのに近いのではないでしょうか。中央集権的な現状では、地方のことを県議や市議、町議や村議に全て解決してもらうというのは難しい点もあり、国会議員にそれを期待するというのもむべなるかなと思います。
となれば、彼らを選ぶことは困難になるのではないでしょうか?

新党日本
まず、田中康夫氏がダメ。生理的に受け付けません。支持されているかたごめんなさい。「ペログリ」なイメージを払拭できません。

と、個人的な嗜好はおいといて、昨日の新聞で国民新党と一線画しているという発言をしていましたね。でもこれはブラフでしょう。長谷川憲生氏のバーターに対する批判の矛先をかわしたいというところではないでしょうか。
国民新党との連携は否定しつつ、志を同じくする人達とは歩調を合わせるなんてご都合主義もいいとこです。

知事と国政、「二兎追う者は一兎をも得ず」とは、このことでしょう。
自民と民主が拮抗すれば、ややもすれば、バランサーとして「漁夫の利」を得れたかもしれませんが、民主を勝手連的に応援していた人がそれに抗う勢力の頭に座るというのは、どうでしょうかね。

小林興起氏もちょっと痛いですね。小池環境相がいいとは必ずしも言えませんが。彼女でなくても彼には勝てるのではないでしょうか。小池陣営的には寧ろ民主のだれそれさん(スミマセン名前が出てこない)が相手ではないでしょうか。

社民党
個人的には、結構気になっている党です。なくなるんじゃないかと思って。
首相のパフォーマンスを批判していながら、「おたかさん」を比例名簿の最下位において見たり、辻元女史を担いできたり。
劇場型政治がだめなら、彼女もまたダメでしょう。因みに彼女は平和小船の偉いさんですよね。彼女に関しては、関西風に言えば「もう、ええんちゃう?」って感じでしょうか。

副代表だった元俳優の横光氏に見限られ、護憲とか9条とかしかネタがないのでは、厳しいでしょう。福祉とか弱者とか言ってももはやそれを具現化するだけのパワーがないのですからね。党首討論で民主を批判しつつ、選挙協力したりする節操のなさもイタイタです。

嗜好的見地から言えば、みずぽタンの演説が中学生の弁論大会的なしゃべりになっているところが面白いとは思うのですけど・・・・。

共産党
「確かな野党が必要です」ってどの候補もステレオタイプに連呼していますが、冷静に考えると「?」な感じです。彼らもまた、平和や生活を前面に出していますが、具体性に乏しいのですよね。
市議とか町議、村議レベルならその「ドブ板行政」は支持されたりするのですが、国政となるとどうもピントがずれている感じが否めません。公安を躍起になって批判してるし。まだ後ろ暗いところでもあるのかしらん、という感じです。

和食も洋食もなぁって時の箸置き見たいな存在ではあるかなとは思いますが、躍進するだけの可能性は見出せないというのが正直なところではないでしょうか。

公明党
自公の連立でかなり従来の主張を曲げてはいますが、背後の宗教団体の影響力が彼らに暗い影を落としているようです。政教分離から言っても彼らのそれはギリギリ以上のグレーゾーンでしょう。
自民党政権の継続を望む場合には、彼らの発言力がこれ以上にならない、つまり彼らの主張を抑えるだけの力を自民党が持つことが重要になるでしょう。
公明党にしてみれば、学会の意向を国政に反映したいのでしょうが、それは或る意味、自民党の宿痾でも族議員などと似たようなものではないでしょうか。

公明党所属議員が学会との影響力から脱却できるならば、バランサーとしての存在意義はあるかもしれませんが、そうでないならかなり厄介な存在です。

そうはイカンザキは、公明党の在り方そのものなのかもしれません。

民主党
今、一番危険な政党だと言えるのではないと思っています。数的に政権を奪取可能な政党でありながら、その内実は旧社会党のそれ以上に危険になっているように思います。そもそも、郵政民営化に全員反対なんていうことが彼らの戦略ミスでしょう。郵政の裁決で民主から造反が出て、可決されていれば、小泉政権はその存在意義を希薄にできたであろうに。法案が可決されても即座に法が効力を持つわけではなく、施行されるまでには審議することも内容を修正することも可能なはずです。郵政民営化には賛成だが、与党案には反対なんて、国民新党や新党日本のそれと差別化できません。後だしで出した法案も枝野幹事長(代理?)の発言と党首の発言の整合は取れていないなど、弱い面が出ています。自民党が郵政が争点だと言うなら、真っ向からそれを受けて論戦すべきところなのに、争点をずらそうとしている姿ばかりが目につきます。

アジア外交も岡田氏の主張は危ないもので、首肯しえるものではありません。

キャッチコピーの「日本を、あきらめない」というのは、何かが抜けているように思います。沖縄問題で作られたFLASHが現実になるとは言いませんが、彼らの主張を見ると、

「日本の××を、あきらめない」と言いたいところを端折った感じがします。

その××には、「滅亡」とか、「衰退」とか「侵略」とか「属国化」とか入りそうで怖いという感じを受けます。

愚直とか誠実とか言われる岡田氏ですが、官僚政治を打破し、自民党政治を打破し、なんていう彼は通産(?)官僚で自民党出身なんですよね。彼がまっすぐで、誠実な人だと言うならば、過去の自分を総括した結果、どこがどう悪いのか、それをどうしたいのかもっと語るべきでしょう。さっきまで「歩きタバコ」してた人に「なんてマナーの悪いやつだ」って言われもねぇ。

 

自民党
マスコミが必死になってその勢いを消そうとしているのを見ると、それだけで「買い」という気になりますが、諸手を上げて賛成とも言い切れないところがあります。野党が言うように郵政のみを争点にするのは危険な部分もあります。日本という国はそれほど簡単に割り切れないだけの大国になっています。何か一つを解決すれば、ばら色になんてなるはずはありません。目を背けることの出来ない問題はそれこそ山積しています。

自民党が圧勝若しくは自公で過半数を超えれば、郵政法案は両院を通過するでしょう。それで今回の審判の意義は達成された、日本は再生する、といえるでしょうか。それは明らかに「否」です。

その後、小泉氏の任期である来年の9月までにどれだけのことが解決されるでしょうか。それは白紙委任に近い現状ではまるで不透明です。
また、小泉後についても不透明なままです。安部氏などは有力でしょうが、国務大臣未経験の彼に託していいのか、中2階といわれる存在をどうするのか、そういう点は解消されていません。

最も、将来の総理候補と言われた野田聖子の目を潰し、中2階の平沼氏の目も潰しただけでも今回の選挙には、小泉後のシナリオも含まれていると見るべきかもしれません。亀さんの影響力を排除し、審議を棄権した古賀氏に恩を売って、睨みを効かせたことも成果といえるでしょう。

城内氏のところに立った片山女史は防衛費削減を強硬したことで自民党的には排除の対象で、城内氏は無所属当選後に安部氏の肝いりで復党する、みたいなシナリオもあり得るかもしれません。無所属議員を応援した自民党支部にテコ入れし人事刷新を図ることもできるかもしれません。

そんなことを考えれば、危険要素は民主よりも少ないかもしれませんね。

ただ、重要なことは、選挙の後であることは言うまでもありません。

政治とか国の在り方と言うものさえ、民草が真剣に考えねばならないほど、この国は疲弊していることは間違いないようです。

 

コメント下さった皆さん、スミマセン。週末に必ず返事申し上げます。何卒、ご了承下さい。それでは、おやすみなさい。


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てる

FDS3さん、おかえりなさい!
私も昨日期日前投票してきました。
いいですねぇ~、期日前投票。体育館でやる時より「監視されている」カンジが少なくて。(笑)
夜行きましたが、結構人来てました。
私も誰に、どこにいれたかは秘密です。なんの打ち合わせ(?)もしていないのに、結果がダンナと同じになってしまいましたが。(笑)
私の見解もほぼFDS3さんと同じかと思います。ただ、小さい頃共産党にはお世話になったらしいので悪いイメージは少ないかも。(病気で幼稚園に入園を断られたとき、力になってくれたみたいで入れたり。)
そうそう、社民党と言えば、最近テレビでミズポタンの演説見ましたよ。
「私達はオムライス!みんなが大好きオムライス!」と素っ頓狂な事言ってましたね。バカにされてると思うのは気のせいでしょうか(笑)

私の方は更新が滞ってしまってますが、これからもよろしくお願いしますね。
by てる (2005-09-09 07:49) 

靖彦

こんにちは。私も、日曜に知人のお父様の不祝儀があるため、昨日、期日前投票を済ませてきました。
衆院ははじめから決めていたので、何の迷いもなく(その候補者自体が信頼できる政治家か否かは一寸?ですが、他に選択肢無しの為)投票して来ました。
問題は、最高裁判事の国民審査で、憲法問題や政教分離に対する考え方等の点を中心に色々調べて見ましたが、殆どの対象判事が「可もなく不可もなく」的な暈した発言が多く、どう判断してよいか最後まで悩みました。
各政党に関する考え方・捉え方は、私もFD3Sさんのお考えとほぼ同感です。
小泉首相は、あくまでも過渡期の政治家であり、旧態依然とした悪習の破壊には力を発揮するものの、新たな国全体の仕組みを一つ一つ再構築するには適していない政治家であることは、明らかでしょう。本人もそれは解っているはずです。
問題は「小泉後」の日本再生です。
by 靖彦 (2005-09-09 09:44) 

ALBION

こんばんわ、ひさしぶりに除いたら復帰祝いに乗り遅れた・・・orz
ということで遅ればせながらお帰りなさい。
私自身もちと個人的にいろいろあってBLOGが廃墟になってます(選挙ネタで復帰しようと思っいましたが断念)
私の選挙区では比例は自民に入れることは決定なんですが、小選挙区の自民の候補がどうも政治家個人としてまかせてよいかというと非常に微妙・・・
かといって民主候補はネクスト財務だったかの肩書きを持っている時点でもうダメぽ。
あとは共産ですが・・・。
さてどうしようといまから考慮してみようと思ってます。

ところで日本まる洗いってキャッチ、うちの民主の候補の個人的キャッチかと思ったらそうでもないようで。職場で見た民主の候補も同じような感じで日本まる洗いを歌ってました。
当初まる洗いで白く日本を洗濯するかとおもってたんですが、なんかまる洗いして日本を赤く染めたがってんじゃないかと思うことしきりなあの党の候補どうにかつぶせんかな(苦笑)

ではでは
by ALBION (2005-09-10 21:43) 

KK

初めての選挙権行使をしました、今TV見てますが・・・
自民公明300議席超え!?すげ・・・・
by KK (2005-09-11 20:21) 

ALBION

連投失礼します。
よもや私の選挙区(千葉4区)で野田佳彦と自民の新人が1000票差って結果に驚いている自分がいる。
さすがにこれじゃ次期党首ってわけにもいかんざき・・・

・・・でも自民勝ちすぎだし、何故か公明減ってるし、社民は議席増やしてるし、犯罪者は当選するし、確かに変な選挙って気がしなくもない。

p.s.「日本の民主主義は終わった」ってこれほどわかりやすい民主主義があるか?エジプトとは違うのだよエジプトとは!!
by ALBION (2005-09-12 23:11) 

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