救い難し
救い難し
ずーっと、さぼって放置していた当ブログですが、超久々にエントリしてみます。民主党があんまりな状態になっているものですから。
まずは、党首から。
NIKKEI NET:政治 ニュース
民主代表「北朝鮮、日本攻撃せず」民主党の小沢一郎代表は12日のテレビ朝日番組で「北朝鮮は瀬戸際外交を政治的手段として使っており、今すぐ戦争を始めるとか他国を攻撃することはあり得ない」との見方を示した。問題解決のために政府に協力するかどうかに関しては「政権を取っているものが責任を果たすべきで、できないなら辞めるべきだ」と拒んだ。
米国の対応については「本気になって北朝鮮や中国とけんか腰でやる気は最初からさらさらない」と分析。「北朝鮮を民主化した体制に持っていくには中国との連携は欠かせない」と述べた。
>「北朝鮮は瀬戸際外交を政治的手段として使っており、今すぐ戦争を始めるとか他国を攻撃することはあり得ない」
北朝鮮が瀬戸際外交を繰り返していることには異論はありませんし、確かに今すぐ戦闘行為を行うことも可能性としては低いでしょう。
が、国民の代表として国民のために仕事をしているものなれば、可能性がほんの少しでもあるならば、リスクとして認識すべきでしょう。
また、あり得ないほど可能性が低いとしても、先のミサイル発射を容認することなどできません。
政権を批判したい気持ちゆえの発言とは言え、危機感というものを感じさせない発言です。
>政府に協力するかどうかに関しては「政権を取っているものが責任を果たすべきで、できないなら辞めるべきだ」と拒んだ。
これは、看過できない暴言です。というか、自己の存在を否定するような狂気の発言とでもいいましょうか。政権を担っていない国会議員には国民の生命や財産を守る責務がないのだとしたら、何のために政治家として禄を食んでいるのか。自分達を選んだのも国民であるということをすっかりと忘れたのでしょうか。国会議員の責任を果たすということに考えが及ばない人間に政権など渡せようはずはありません。
>米国の対応については「本気になって北朝鮮や中国とけんか腰でやる気は最初からさらさらない」と分析
達観したかのような主観をもって、大物ぶりでもアピールしたいのかもしれませんが、んなこた、専門家宜しくもったいつけて言わなくても、周知のことじゃあないですかね。ただ、自国の防衛を米国に依存している日本においては、しかし、米国のポーズも外交戦略のうちでしょうから、米国が憂慮を表明する、日本と同調した言動をとる、若しくは米国に対する威嚇だと認識を示す、それだけでも相当な効果になるでしょう。
「北朝鮮を民主化した体制に持っていくには中国との連携は欠かせない」と述べた。
米国うんぬんは、この文の修辞なんでしょうね。ミサイル乱射時にも我関せずで中国にいたことを評価してもらいたくでうずうずしていると言う感じでしょうか。
ま、その前に北朝鮮を民主化体制に持っていくということを、外部から阻害しているのは、他ならぬ中国でしょう。延命措置を続けながらもスケープゴート的存在として温存しているのですから。米国の在り方を批判し、排除して中国とのみ連携を図るように言う彼は、そして政権を担っていないという理由で国難への対応責任を放棄することを高らかに宣言する野党第一党の党首である彼は、果たしてどこの国の国益を重視しているのでしょうか。
お次は、お遍路さん。
asahi.com:菅氏、ミサイル発射「中韓との関係の悪さが要因」 - 政治
菅氏、ミサイル発射「中韓との関係の悪さが要因」
民主党の菅直人代表代行は13日の記者会見で、北朝鮮のミサイル発射問題について「国境を接する中国、韓国と首脳間対話ができないことが、大きなマイナス要因になっている」と述べ、靖国神社参拝問題で中韓両国との関係を悪化させた小泉首相の外交姿勢を批判した。イスラエル訪問中の小泉首相が、中東和平の実現に向けて日本を含む4者協議を提案したことにも触れ、「自分の家で火事が起きようかという時に、遠い他人の家で火事の火消しを手伝う資格があるのか。自身の安全保障上の大問題に対応できないで、他国のことを言う資格があるのか」と述べた。
>「国境を接する中国、韓国と首脳間対話ができないことが、大きなマイナス要因になっている」
党首が党首なら、代行も代行、主、主たらざれば、臣、臣たらず。というところでしょうか。
>国境を接する・・
その国境を侵犯するような国なんですがね。中国も韓国も。
首脳会談うんぬんは絶対言うだろうなと思っていたので、さして驚きもしませんが、首脳会談ができていれば、彼らが制裁決議案に賛成したかと言えばそうではないでしょう。
Aができないから、Bが解決できない。
しかるに
Aができれば、Bも解決できる。
というのは、AとBの間に相当かつ厳然たる因果関係が認められる、若しくは帰納法的に過去の事例からそう推測されるに足るというときに、初めて成り立つものではないでしょうか。この論法が成り立つなら、
首脳会談できれば、ガス田開発の問題も解決するはずですし、
竹島の問題も、尖閣諸島の問題も円満解決するはずでしょう。
これが成り立たないのは、
自民党が政権与党だから、××が解決しない。
然るに
民主党が政権与党なら、××は解決する。
ということで、自らで証明しているような気がするんですけどねえ。
>靖国神社参拝問題で中韓両国との関係を悪化させた小泉首相の外交姿勢を批判
まあ、朝日だから、お遍路さんだから、で済む話なんですがね。
靖国問題で関係が悪化していなければ、中韓は日本の言うことをホイホイ聞いてくれるんですかねぇ。そこには、相応の因果関係も帰納法的に帰結可能な事実もないんですが・・・。
>小泉首相が、中東和平の実現に向けて日本を含む4者協議を提案したことにも触れ、「自分の家で火事が起きようかという時に、遠い他人の家で火事の火消しを手伝う資格があるのか。自身の安全保障上の大問題に対応できないで、他国のことを言う資格があるのか」
体のどの部分でものを考えているのか、解剖して調べたいほど、蒙昧です。
この外遊はG8に向かう過渡で行われているもので、中東の安定は、当地にエネルギー資源の多くを依存している日本にとっては、決して遠い他人の家のことではないでしょう。現時点で、自宅の火事については、国連という消防署もしくは、国際警備会社に下駄を預けているのですから問題ないでしょう。日本の世界的なポジションから言えば、国際社会での提案は、むしろ積極的に行うべきで、その資格は十分世界が認知するところでしょう。
そもそも、党首みずから、自宅(間借り)が火事になろうとしているのに、大家じゃないし、持ち家じゃないから、住んでいるけど責任ないよって言うわ、火事が起きそうなとき、他所の家に長居して帰りもしなかったんですから、それこそ、批判する資格すらないはずなんですけどね。
日本という国にも、日本の国民にも、何をするつもりもなく、何の責任も帯びていないと言って憚らない人間に少なくとも「何か」をしている人間を批判する資格はないことがこの、体のどこでものを考えてるか分からない生命体は理解することはできないのでしょう。
>自身の安全保障上の大問題に対応できないで、他国のことを言う資格があるのか
自党の存続に関わる大問題に対応できないで、他党のことを言う資格があるのか、
天に唾していつも顔を汚している、ブーメランを投げていつも頭に刺さっている民主党が言うのは、滑稽以外のなにものでもありませんね。
おまけ
室蘭民報:FLASH24:政治
海釣りで挙党一致を演出 小沢氏ら民主首脳3氏
民主党の小沢一郎代表、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長の3氏がそろって、今月31日から2泊3日の日程で東京・三宅島へ海釣りに出掛ける。国会が閉会し党の存在感がかすみがちになる中、盤石な「トロイカ体制」の演出により挙党一致を印象付ける狙いがありそうだ。
小沢氏は新進党解党などに踏み切った政治経歴から「独断専行」のイメージが強かったが、4月の代表就任以降は菅、鳩山両氏との意思疎通を特に重視してきた。
毎週1回開いている3者会談は、知事選での自民党との相乗り禁止原則を打ち出すなど党運営や国会、法案対応を決める事実上、党の最高意思決定機関になっている。トロイカ体制を巧みに活用して「独断批判」をかわす手法は「ニュー小沢」の真骨頂ともいえる。
>民主党の小沢一郎代表、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長の3氏がそろって、今月31日から2泊3日の日程で東京・三宅島へ海釣りに出掛ける。
なんだ、全部「釣り」だったのか・・・。すっかり、釣られたよ・・・。
>国会が閉会し党の存在感がかすみがちになる
国会が閉会すると党の存在感がかすむ、ということは開会中は存在感を示せたと。何かしたっけ?
ああ、覚醒剤とか、メール問題とか、村上ファンドとか、審議拒否とか・・・。
>知事選での自民党との相乗り禁止原則を打ち出す
とかいいながら、「あいのり」して滋賀では負けてたような。そんでもって今度の香川県知事選では、あわてて自主投票にして、「原則厳守」だって。
民主党って何をしたいんだろう。
民主党の釣り針に引っ掛けられたくないですねぇ・・・・
なんちゃって、赤いマツダのFDS3さ~ん!!!
暑中お見舞い申し上げます。淑女Antonianさんからのお知らせで、飛んでまいりました。ブログの盟友に出会えるのは、ステキですね。うらやましい。猛暑の折とは思いますが、どうか、お元気でお過ごしください!(ウィンク、キス、ハグ)
by Hiro-san@ヒロさん日記 (2006-07-15 21:28)
「FDS3」は近未来の新機種です。やはり味があるのは、FD3Sですよぉ。(なんちゃって。まちがえて、ごめんなさい。もう1度キス。チュッ!)
by Hiro-san@ヒロさん日記 (2006-07-15 21:35)
御無沙汰致しております。お元気そうで何よりです。
外交にしろ、国内の権力闘争にしろ、我田引水のためならダブルスタンダード(二枚舌)もある意味当然なのは判ってますが・・・。二枚舌を使う程度が国内と外交で逆の様な気がします。
日本はイスラエルのガザ侵攻に対する安保理決議案にも棄権せずキッチリ賛成したようです(米国の拒否権で葬り去られましたが)。他国と違い日本は外交で二枚舌をあまり使いません(少なくとも公の場では)。一方国内各勢力の今回の対応を見ると、野党ばかりか森前総理や山拓さんも、「牽強付会&政争の具」としているとしか思えません。日本としては「直接被害が出たわけでもないので深刻には受け止めず、政争に利用させて頂いております」とアナウンスしているようなものです。諸外国から見れば、「強かな政治家・野党がいる」というより、「愚かで付け入る隙だらけの政治体制」にしか見えないでしょう。
こう云う深刻な事態の時こそ、国内では「国として為すべきことは何か?出来ることは何か?優先順位は?」等の現実的議論を真剣に論じ、外交においては他国の誤解や言い掛かりにキチンと反論して我が国の影響力が最大限発揮出来る様、与野党共に政府方針を援護して然るべきです。「イザとなると、日本は正論で纏まって押してくる」という印象を他国に与えなくてはなりません。
中東紛争は、決して「対岸の火事」ではありません。いやエネルギー問題に直結する中東だけでなく、アフリカや中南米地域でも、大きな紛争が起きたり不安定化が進めば、東アジアの安全に対する国際社会の関心が薄れ、日米同盟の力を保つことも困難になり、中国やロシアの思う壺です。彼等はそうした国際秩序の崩壊を意図して、北朝鮮を含む独裁国家や反米国家を支援しているのですから。
by 靖彦 (2006-07-16 16:15)
どもども先日は有難うございます。
御復活、活躍期待しますよ。
しかし民主党にはもっとしっかりして欲しいのに迷走していますね。
寄せ集めででかいだけじゃ無駄飯食いなだけです。
ヒロさん様>
いやぁ、いつかロンドン急襲してみたいっす。
by あんとに庵 (2006-07-16 23:18)
Hiro-sanさん、いらっしゃいませ!
大変ご無沙汰いたしました。新天地に参りまもなく一年が経とうとしております。あんとに庵さんの個展に出かけお会いいたしましたが、実に素敵な方でした。嗚呼、この方が私の拙い文章にコメントをつけてくださっていたのかあ。と感激しきりでした。帰国の折には是非Hiro-sanさんにもお会いしたいです。英国にはなかなか行くこともないかも、なので。
>ウィンク、キス、ハグ
照れるなあ(笑)。でもありがとうございます。
by FD3S (2006-07-18 23:15)
靖彦さん、いらっしゃいませ!
大変ご無沙汰いたしました。コメントどうもありがとうございます。
仰るように、野党に限らず与党でも所謂冷や飯を食わされた人の対応は目を覆うばかりですね。流れに乗ることだけが処世でないのは理解できますが、批判のみだと求心力の低下は防ぐことができないように思います。戦略としてみれば愚の愚と言う感じがします。
小泉首相は、よくも悪くも与し難い相手だったのでしょう。近隣特定アジア諸国の人々も反体制的な冷や飯ぐらいの人達にとっても。だからこそ、ここぞとばかりに批判もするし、それを継承しようとするものを妨害しようとするのでしょう。そういう意味では、特定3国と彼らの利害はある意味で一致しており、共闘関係が構築されているといってもいいのかもしれません。報道の真贋を疑うことすらなかった頃に比べれば、こういう手合いの意図までも透けて見えるような現在、旧態依然とした手法で次代を担おうとすること自体が間違っていると思いますね。国際情勢を俯瞰的に見ることなく、政争に明け暮れれば、己の存在を否定することにしかならないことに、彼らはいつ気づくのでしょうか。有望で有能なカウンターパートがいない状態は日本の将来にとって決していいことではありませんから、成る程と唸らせるだけの存在になって欲しいのですが。
by FD3S (2006-07-18 23:25)
あんとに庵さん、いらっしゃいませ!
大変ご無沙汰いたしました。
先日は、突然お邪魔致しましたにも関わらず、丁寧にご説明頂きありがとうございました、素敵な絵の数々を見て心が洗われた(そんなによごれちゃいないと思っておりますが・・)ような気分になりました。
緊張して、汗だくでした(笑)。いろんなことをお話しようと思っていたのですが、緊張のあまり、おろおろしてお礼もそこそこに辞してしまいましたが、素敵な時間を過ごさせていただき本当にありがとうございました。
by FD3S (2006-07-18 23:30)
復活されたのですね!お待ちしておりました!
(とあまり申すのも負担になられるかもしれませんが)
小沢一郎、どうしちゃったんですかね。あの人はもう少し嗅覚の働く人だと思って多少期待していたんですが…。どうやら野党をぐるぐる巡っている間に神通力が衰えたのかしら。
民主党、これからどうしていくのやら…。
というわけでまた宜敷お願いします。
by 瑠璃子 (2006-07-19 10:15)