それでいいのかい?
それでいいのかい?
すっかりご無沙汰して、幽霊ブログと化して、ぺんぺん草が生えまくっていましたが、2007年を迎えてまた、ぼちぼちやろうかなと思う次第です。
今日のニュースは、1月5日朝日新聞から、引用致します。
asahi.com:東京HIV訴訟元原告の川田龍平氏、参院選出馬へ - 政治
東京HIV訴訟の元原告で松本大学非常勤講師の川田龍平氏(30)が、今夏の参院選東京選挙区(改選数5)に無所属で立候補を準備していることが5日、分かった。川田氏は大学で薬害エイズの問題を教えてきたが、「今の教育だけでは社会は変えられないと思った」と語り、近く正式に表明する予定。12日には選挙に向け「応援する会」が発足する。川田氏は非加熱血液製剤によるエイズウイルス(HIV)感染を実名で公表、責任追及などの活動をしてきた。立候補の理由について「教育基本法が改正され、憲法も、という不安が増した。いのちや人権を守る憲法があったからこそ訴訟で国を相手に闘えた。今こそ憲法を守りたい」と話している。
以前から、その活動が気にかかっていた、川田氏ですが、いよいよ政界に挑戦するようです。
>川田氏は大学で薬害エイズの問題を教えてきたが、「今の教育だけでは社会は変えられないと思った」
彼の場合、薬害エイズの問題を訴えることに関しては、キーマンであり、シンボリックな存在ですから、聴講が限られた大学の講義よりもより多くの人に訴求できる場所が必要なのだ、というのは理解できますし、また、件の社会的問題点を伝承していくことは類似事象の再発防止という観点からも重要だと思います。
上記にある「社会」が薬害エイズに関する世間の無知、無理解及びそれから誘発される危険性を総称して使われているならば、彼の使命とも言うべき内容なのだろうと思います。ただ・・・、
>立候補の理由について「教育基本法が改正され、憲法も、という不安が増した。いのちや人権を守る憲法があったからこそ訴訟で国を相手に闘えた。今こそ憲法を守りたい」と話している。
↑だと、今まで真摯に、ときには自分の身を挺してまで行ってきた活動と異なる色がでているような気がするのですが・・・。如何でしょう。
新聞の短い記事の中から氏の真意を窺い得るかといえば、難しいところがありますが、記事を拠り所とすれば、現在の憲法を遵守すれば問題がないように考えておられるような気がします。氏の公式HPを見てもトップ頁にマガジン九条のバナーが張ってありますし。
憲法擁護というスタンスで政治家を目指したいというのであれば、それはもちろん、個人の信条であり、心情でしょうから、批判もなにもありません。
ただ、それならば、薬害エイズという看板とは別にしていただけないかと思うわけです。
昨年の10月ごろに性教育に関する本を上梓された氏ですが、
護憲、性教育となると、何となくむずむずした感じを拭えない私です。
あと、本人の意向がどうかは定かではありませんが、「命」が「いのち」になっていたり・・・・。
守るべき、愛すべき現憲法は、
薬害エイズ訴訟において、氏が国と戦うためには機能した、ということですが、
憲法が改正されると、国民は生命、財産及び自己の尊厳をかけて国と争うことができなくなるなんて、論理が飛躍しすぎてはいませんか?
別にする必要があるのでしょうか?わざわざ分けてほしいと思うのもむずむずしますね。
by (2007-01-08 01:27)
NTHAWKSさん、はじめまして。
いらっしゃいませ。コメントどうもありがとうございます。
憲法護持という主張と今までの活動、その他について公約はひとつでなくてもいいと思っています。
ただ、「今まで頑張ってこれたのは、憲法のおかげです」みたいな感じがしたもので。
むずむずさせて、すみません。
by FD3S (2007-01-08 23:33)
FD3Sさん、遅ればせながら、明けましておめでとう御座います。ボチボチのんびりで結構ですので、どうか頑張って下さい。
>何となくむずむずした感じ
が、するのは「論理飛躍」アレルギーの所為だと思います。(私もその気がありますが)
憲法問題にしろ、防衛省の問題にしろ、「軍靴の足音が聞こえる」等と騒ぎ立てる人の論理には、「現状を1mmでも変えれば最悪の事態を迎える恐れがある」という極端な考えが見え隠れする。確かに権力者や官僚の都合に任せて放置すれば、様々な危険性があるのはどの様な法制度でも有り得ます。
川田氏にも、憲法改正が「時代の必然」として俎上に乗った暁には、現行憲法より一層、どの様な事態に於いても、全ての国民の「いのちや人権を守る憲法」となるように知恵を絞ってもらいたいものです。
by 靖彦 (2007-01-11 09:00)
靖彦さん、いらっしゃいませ!
こちらこそ、あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
>、「現状を1mmでも変えれば最悪の事態を迎える恐れがある」という極端な考えが見え隠れする。
そう、仰るように極端なんですよね。変えないことに固執しているようで、保守とも違う、どこか頑迷で論理的な評価がし難いですよね。何と言うか宗教的な感じが漂います。極端なのは、左右問わず非常に危険であり、振り子のようなバランス感覚がないんですよね。
憲法というものは大切なものである、というのであれば、徒に改正に反対と念仏のように唱えるのではなく、自民党の草案よりもいい案を作ればいいだけだと思うのですが。そういう視点が抜けているようにも感じます。
仰るように川田氏には、護憲の活動をしながらも、改正止む無しとなった折には、今よりももっといいと感じれる、後世に誇れる憲法制定に向けて奮闘していただければなと思います。
by FD3S (2007-01-11 23:45)
松も過ぎて幾星霜ですがあけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
確か川田さんは母君も議員だったんじゃないかしら。まあ思想教育はある意味できあがっているのかもしれません。なんの思想だかよくわかりませんが。それはさておき。
片方で憲法に反することは放置し、片方で憲法に反することはいけない!と騒ぎ立てる。その意味が私には分かりません。ダブルスタンダードっていってもきっとわからないんでしょうねえ。彼らには。
by 瑠璃子 (2007-01-12 11:05)
ご無沙汰しております。
今年もよろしくお願い致します。
瑠璃子さんの仰るとおり、彼の母親も無所属(共産党推薦?)の議員でしたね。
「軍靴」or「いつか来た道」の様な朝日的フレーズを多用する彼等には、中間的要素をあえて考慮しないように長い時間をかけて洗脳されているのでしょう。
良いか悪いかでは無く、本当に信仰なのでしょうね。
by 美濃ちき (2007-01-17 23:58)
瑠璃子さん、いらっしゃいませ!
コメントどうもありがとうございました。
いまさら言うのも気恥ずかしいのですが、あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い申し上げます。
>確か川田さんは母君も議員だったんじゃないかしら。まあ思想教育はあ>る意味できあがっているのかもしれません。なんの思想だかよくわかりま>せんが。
そうでしたね。お母さんも議員さんでした。そのこともあって、もやもやしてたりするんですけどね。
>片方で憲法に反することは放置し、片方で憲法に反することはいけ
>ない!と騒ぎ立てる。その意味が私には分かりません。ダブルスタンダ>ードっていってもきっとわからないんでしょうねえ。彼らには。
憲法というものがいろいろことを能動的に解決するというのは、どうも合点できませんね。ある状態を維持することは、それを望む人達の普段の不断の努力が必要なのですが、彼らの場合は、得てして都合のいい部分のみをフィーチャリングするものだから、どうしても二重の基準を持ってしまうのかなと思います。
と、いうことで今年もたまに更新しますので、宜しくお願いします。
by FD3S (2007-01-30 00:44)