自縄自縛(自爆) [2005年2月]
自縄自縛(自爆)
田島陽子女史が
「北朝鮮は従軍慰安婦を真似て(日本人の)拉致をした」
と関西のテレビ番組内で言ったそうです。以前から論理性を著しく欠いた感情論で捲くし立てる攻撃的な姿に辟易していたのですが、この発言は「不快」で済まされるものではありません。つい感情的になって「舌禍」したというのでも許されない発言でしょう。
この模様の詳細はユウコさんのユウコの憂国日記、abusanさんのAbsentの酔いどれBlogに記載されていますのでそちらをご参照下さい。
韓国俳優のペ・ヨンジュン氏のファンサイトで公式サイト閉鎖中の暫定HPを新潟中越地震で被災された方の心情を無視し「仮設住宅」と表現したsatovic氏なる人物が公式サイト復活にあわせて、改めて、そのことを全く意に介さない発言をしています。
このことは、aniti-koreaさんの韓流なんていらない、abusanさんのAbsentの酔いどれBlog、枇杷さんの園丁日記で詳しく報じられています。
さて、フェミニズム運動のシンボリックな存在であった田島陽子女史は、今回の一件で日頃主張していることに胡散臭い背景があることを暗に認めたばかりか、今までの言動に対する信任まで失ったと考えられます。更に支持する人達にまで肩身の狭い思いを強いることになってしまいました。
一方、satovic氏においてはペ氏ファンに家族としての紐帯を呼びかけていますが、自己の発言によって被災者の方を傷つけたという過ちを屁理屈で言い逃れようとして、かえって俳優としてのペ氏の評判まで貶め、純粋なファンの立場もまた貶めています。
例えば、田島女史の場合、「戦争中とは言え女性の人権が蹂躙されたことは許せないからそういう活動を支援しているが、北朝鮮による拉致と従軍慰安婦問題を同レベルで論じたり、相殺するような発言は許せない。それとこれは別問題で拉致は絶対許せない!」などといつもの調子で言えば、まだ救いもあったでしょうし、説得力もあったでしょう。
一方satovic氏も、「一人でも自分の「仮設住宅」という表現に不快感を感じた方がいらしたのであれば、誠に申し訳なく思います。軽率であったことをここにお詫び致します。また、被災者の方のために寄付をしたヨンジュンさんはじめ家族の皆様にも肩身の狭い思いをさせたことも併せてお詫び申し上げます。」とか書いてあれば、こうまで世の中の反感を買うこともなかったように思います。
いずれもその発言によって他者を不当に傷つけているにも関わらず、自分達の主張の非を決して認め無いばかりか論理性に乏しい感情的な言葉で正当化してしまったため、かえって自己の立場を悪くしてしまっています。
女性に対する性差別は全くないわけではなく、合理的な理由もなく差別されている女性はいるでしょう、そういう意味では(妥当な)フェミニズム運動というものは、その存在を否定されるものではないと思います。
一方、韓国俳優にしても国内外の俳優やアーティストのファンが寄せる思いや情熱と同等のものは個人の嗜好の範囲であり、何ら問題はないことでしょうし、追っかけをする人達の行動もある程度までは許容されるものだと思います。
しかし、今回のことで、その両方とも胡散臭いイメージが付いてしまったことはまさに自縄自縛(自爆)としか言いようの無いことであったと思います。シンボリックな一人の人間の言動がそれを支持する人達まで同類で同罪にしてしまったと思います。
自縄自縛(自爆)といえば、先日の社民党も党職員解雇も同じような感じといえそうです。
こういうことを通じて一人でも多くの人がそのアヤシサから覚醒して欲しいと思います。
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