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理想と現実 [2005年2月]

理想と現実

数日前のニュースなので鮮度は悪いのですが・・・。社民党ネタです。

共同通信の記事から引用してみましょう。
-----引用開始-----
社民党は18日までに、党勢衰退に伴う財政難から党本部職員の整理解雇を実施する方針を職員団体「党全国連合事務局小委員会」に通告した。党幹部によると、33人の本部職員のうち3、4人に対し解雇を通知する見通しだ。
(中略)
又市征治幹事長は18日の記者会見で「どこかの会社と一緒にして『解雇』と大々的に宣伝されるのは心外だ。党員に事情をよく説明し、人件費削減への協力をお願いしている」と強調した。
-----引用終了-----

からもちょっと引用
-----引用開始-----
同党は収入のほとんどを政党交付金に頼っているが、03年の総選挙で議席を12も減らしたため、03年に約17億円あった同交付金も05年は約10億円になる見通し。このため、55歳以上や、家業を持つ「兼業者」などに該当する9人を対象に退職勧奨を行ってきた。
(中略)
又市幹事長は17日、朝日新聞の取材に対し、
党内の問題なので何も言えない」
と話した。
-----引用終了-----

「党勢衰退による財政難」、「収入の殆どを政党交付金に頼る」(さりげなく清廉なイメージを演出する朝日も良い感じですが)って殆どだれからも相手にされてないってことを公然と言われたのと一緒ですね。あと、これってね不景気で業績が悪化して財政難になった企業のリストラと一緒じゃない。かつてはこういう企業に対して毅然と文句言ってたのにねぇ。
「55才以上」とか「兼業者」とか指名解雇に近いことやってるし。

又一先生はいいねぇ。「どこかの会社」と同じことしてるのに「一緒にするな」って言っても全然説得力ないよ。「事情を良く話して・・・協力を・・・」って民間のリストラと一緒じゃん。
挙句に「党内の問題なので何も言えない」ってさぁ、いつも言ってる「国民の知る権利」はどうなるんだい?

因みに社民党のHPにある『「雇用継続保障のための法制大綱」策定に当たって』から引用すると、

-----引用開始-----
リストラのさまざまな手法は、整理解雇を筆頭に、退職勧奨・希望退職者の募集、配転・出向、賃金等の労働条件の切り下げなどで、労働者・労働組合との十分な協議が尽くされない実態も多くあります。

社民党は、労働者保護を真の意味で確立するためには、「解雇」法制に関する明確な規制・ルール化だけでなく、雇用の入り口から出口までの雇用におけるあらゆる局面で労働者の雇用を保障する法制化すなわち雇用を継続することこそ働く人々の人間としての尊厳と生活の保障に値する法制であると考えました。なぜなら、一人ひとりの労働者およびその家族の人生を、計画的に夢や希望を地道に実現するために必要不可欠だからです。この理念に基づく法制を整備するために、「雇用継続保障のための法制大綱」(略称『法制大綱』)を策定しました。

1の(2)中高年労働者等への年齢差別
 さらに、リストラの標的にされている中高年労働者等の厳しい雇用状況に対処するために、雇用対策法第7条は、募集・採用における年齢制限をしない努力義務を定めています。しかし、実際には、中高年労働者はいったん離職すると再就職が困難で、長年の蓄えを取り崩して必死に求職活動しても就職できない状況が続いており、苦労がやむことはありません。これは、企業が人件費コスト削減のために、相対的に賃金が高い中高年労働者を雇用しようとしないからです。
 なお、雇用対策法の年齢制限に関する指針(2001年9月12日)の中には、年功序列型の賃金体系や定年までの期間が短い場合などを理由とする条件付けを認めるものが含まれていることも見過ごすわけにはいきません。改めて日本社会における「年齢差別」解消を打ち出すことが必要です。
 だから、『法制大綱』は「定年の定めによる場合を除き、年齢を理由として差別的取扱いをしてはならない」としています。ここで、なぜ「定年の定め」を除外するかですが、日本で定着している定年制度について、65歳定年制の現状を考慮する必要があるからです。今回は「定年制」を除外するとしていますが、「人生80年時代」の今日では、「65歳定年」制度を義務化をすべきだと考えています。

2の(2)「解雇の制限等」を規定する意義
 今通常国会に「解雇ルール」に関する労働基準法改正法案が提出される予定ですが、改めて、政府提出予定の法案のように「解雇権濫用の法理」を確認するだけでは不十分で、労働者が働き続けたいという強い希望をもっている場合に、その意思に反する解雇によって生活の基盤を失うこと避けるために、「雇用の継続保障」および「解雇」による労働契約関係の終了を「ルール化」するために、「解雇制限の5要件」を打ち出しました。
-----引用終了-----

ご立派な意見がたくさんあって紹介しきれないよ。整理解雇を筆頭に・・・って、自分達が問題視してることと同じことやってますよ。気付いてる?
「働く人々の人間としての尊厳と生活の保障」とか「一人ひとりの労働者およびその家族の人生を、計画的に夢や希望を地道に実現するために必要不可欠」って仰るとおりだよ。それをぶち壊してるんだよ。分かってる?

「中高年労働者はいったん離職すると再就職が困難で、長年の蓄えを取り崩して必死に求職活動しても就職できない状況が続いており、苦労がやむことはありません。」
「日本社会における「年齢差別」解消を打ち出すことが必要」
「定年の定めによる場合を除き、年齢を理由として差別的取扱いをしてはならない」
「人生80年時代」の今日では、「65歳定年」制度を義務化をすべき」

だと言うのなら、

「55歳以上」に退職勧奨するのはどうなんだい?パートタイムの雇用の安定も言ってるくせに『家業を持つ「兼業者」』にも退職勧奨してるでしょ。ワークシェアリングもするんでしょ、だったら党職員の絶対数を維持して賃金カットすれば良いじゃん。

誰もがつい頷きたくなるような高邁な理想を掲げても、実行できなきゃ一緒だよ。議員数が少ないから実現しないだろうと思って奇麗事ばかり言ってたってことがバレバレだね。偉そうなこと言いながら、身の処し方一つ知らないとは情けない。

死に体で醜態を晒し続けるぐらいなら、さっさと解党して無駄に使われてる税金を国庫に返還したら?
数少ない支持者さえも裏切ってるんだから


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コメント 3

abusan

社民党員は福島瑞穂と又市に党幹部の放漫運営責任を
追及し党幹部の地位を剥奪すべきだと思いますね(w

それすら出来なければ社民党は只の烏合の衆でしか
ありませんなあwwwまあ、「倒産寸前」の政党もどき
でつが。
by abusan (2005-02-23 09:03) 

すっきー

土井たかこちゃんが落ちてから、社会党もどんどん落ちちゃった・・・。

社会党出身者の弁護士が多いのは周知、そして結構敏腕だったりします。
そんな事実も私は好きです(笑
by すっきー (2005-02-23 11:07) 

FD3S

abusanさま
コメントどうもありがとうございます。
仰るとおり、もはや社民党執行部に残された道は、如何に潔い身の処し方をするか、ということに尽きそうです。「解党的出直し」はもう過去に使った手なので、もう解党するよりないでしょうね。

すっきーさま
コメントどうもありがとうございます。
掲げている理想は、市井の人間として許容できるものが多いのですが、グランドデザインを描けないまま理想を語るとそれは単なるメルヘンに過ぎないということでしょうか。
ご指摘のように彼らは人権派弁護士として名を立てています。彼らの今後のためにも政治家としての自己に決別する覚悟をして欲しいものです。
by FD3S (2005-02-23 21:32) 

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