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平和行脚? [2005年4月]

平和行脚?

まず、このエントリは迷惑な隣人のコメント欄で、てっちんさんに教えていただいた情報を基に書いたものです。この場を借りてお礼申し上げます。

国会議員を引退しながらも老骨に鞭打ち、あちこちを精力的に動き回る老獪な男がいます。
私が人権擁護法案に反対なのは、主観的で感情的ではありますが、彼の存在に対する「不信」に依るところが大きいのです。

その男とは、野中広務。

解同との黒い噂があり、人権擁護法案作成の中心人物でありながら、廃案後は屈辱的な引退を余儀なくされたものの、その恩讐は計り知れず、子分筆頭の古賀誠をして悲願成就を目論む、親中にして、親北、拉致事件を国交正常化の障害とまで言い放った男。

おとなしく隠棲しておればよいものを、彼の言動は陰謀の傍証を与えるが如きです。その彼が、護憲の権化となり、広島、福岡と場所を変えつつ、暗躍しています。

講演会:
「憲法変えても、日本の再生ない」 野中広務さん、東区で講演 /広島


自民党元幹事長の野中広務さん(79)の講演会「戦後60年日本の進路と今後の東アジア情勢を展望する」が9日、東区光町2の「東方2001」であった。野中さんは「戦後60年間の総点検をすべき時なのに、憲法や教育基本法を変えようとする動きばかりが目立ち、歯車が逆に回っているように感じる。憲法を変えても日本が再生するわけではない」と、改憲の動きをけん制した。

中国や北朝鮮との交流を進める市民らがつくる「戦後60年を考えるヒロシマ実行委員会」主催。

野中さんは島根県議会の「竹島の日」条例制定を「長年、未解決の領土問題が一挙に解決できるはずがない。県議会が無意味な議決をして、韓国を無駄に刺激している」と批判。また「竹島や小泉(純一郎)首相の靖国参拝問題で、中国、韓国との関係は冷え込み、朝鮮半島情勢もうまくはいかない。今の状況は、東アジアの連帯を好まない米国にとって、一番いい状況だ」と指摘した。

さらに、テロ対策特措法に基づく、海上自衛隊の補給艦の欧米の艦船への補給活動にも触れ、「国民の生活が苦しいのに、3年半も日本の金を使って欧米の艦船に給油を続けている」とも述べた。


靖国神社参拝:
野中氏「歴史に汚点を残した」と小泉批判


野中広務・元官房長官は10日、福岡市内で講演し、小泉純一郎首相の靖国神社参拝について「一国の総理として我が国の歴史に汚点を残した」と厳しく批判した。

野中氏は「中国や朝鮮半島の皆さんに大きな不満をかきたてることになってしまった」と指摘「信頼すべきパートナーとしてアジア全体(と信頼感)を持っていかなければ、日本は衰退国として歴史から疎んじられるのではないか」と話した。ただ、北京での反日デモや衆院福岡2区補選には直接触れなかった。

講演は福岡市教職員組合が主催「戦後六十年、『いつか来た道』を辿(たど)らぬために」がテーマだった。


広島の講演の主催とタイトルは、

中国や北朝鮮との交流を進める市民らがつくる「戦後60年を考えるヒロシマ実行委員会」

「戦後60年日本の進路と今後の東アジア情勢を展望する」

福岡の講演の主催とタイトルは、

福岡市教職員組合

「戦後六十年、『いつか来た道』を辿(たど)らぬために」

う~ん、何て分かり易い。
自民党時代よりも生き生きとしているように感じるのは私だけでしょうか?

んで、2つの講演で言ったことはと言えば、

「戦後60年間の総点検をすべき時なのに、憲法や教育基本法を変えようとする動きばかりが目立ち、歯車が逆に回っているように感じる。憲法を変えても日本が再生するわけではない」

憲法は、改正に必要な国会議員の賛成も国民投票をした場合の国民の賛成も十分であるという状況を理解していないようですね。
憲法を変えても日本が再生しないというのは、大きく外れてはいないかもしれませんが。

追記(4/12):コメンテータ(解説員)としててっちんさんにご登場していただきます。
私→管、てっちんさん→て

管:てっちんさん、コメントをお願いします。
て:ここはむしろこう解釈してはどうでしょうか。

(誤)「戦後60年間の総点検をすべき時なのに、憲法や教育基本法を変えようとする動きばかりが目立ち、歯車が逆に回っているように感じる。」

(正)「戦後60年間の総点検をすべき時なので、憲法や教育基本法を変えようとする動きが目立ち、歯車がようやく順に回りはじめたように感じる。」

管:なるほど!確かにそうですね。てっちん解説員のコメントでした。


「長年、未解決の領土問題が一挙に解決できるはずがない。県議会が無意味な議決をして、韓国を無駄に刺激している」

竹島の日の制定は、領土問題に対する問題提起、注意喚起であるということ、国も日本領土で韓国が不法占拠しているという認識を示していることを考えれば、是認されてもいいんじゃないですかね。

管:これはこういうことで宜しいでしょうか?
て:そうですね、たしかに一挙に解決はしませんが、国が動かなきゃいつまでたっても解決しません。


「竹島や小泉(純一郎)首相の靖国参拝問題で、中国、韓国との関係は冷え込み、朝鮮半島情勢もうまくはいかない。今の状況は、東アジアの連帯を好まない米国にとって、一番いい状況だ」

反米の鬼とでも言うのか、東アジア(日本除く)のスポークスマンというか、平和や秩序を乱し、東アジア地区の発展を妨げているのは、彼の国々だと思いますがね。

管:アメリカ頼みも問題ですが、これは如何でしょうか?
て:まるでアメリカは敵みたいですが、日本にとって一番大事な同盟国ですよ(棒読み)。

 

小泉純一郎首相の靖国神社参拝について「一国の総理として我が国の歴史に汚点を残した」

小泉首相が歴史に汚点を残したのか、野中氏が売国奴として歴史に汚点を残したのかは、将来明らかになることでしょう。ひょっとすると、氏の存命中にも明らかになるかもしれません。

管:野中氏はかなり熱くなっていますね。
て:私の記憶では小泉総理以外の総理も参拝していたはずですが?それは無問題ですかね。
管:そういえば、そうですね。この人は政権の中で要職を務めていたのですから、過去を言えば自分にも非が及ぶと思ったのでしょうか。

て:「北京での反日デモや衆院福岡2区補選には直接触れなかった。」件ですがね、この講演会の流れなら、どっかの党首みたく「日本のせいだ!」といっても問題ないのに。講演会の中の人に対してのみですが。
管:こういう人達は都合の悪いところは見えないようにできているようですからねぇ。



「中国や朝鮮半島の皆さんに大きな不満をかきたてることになってしまった」

中国や朝鮮半島の人々に大きな不満をかきたてたのは、事実かもしれませんね。今までだったら、我儘を聞いてくれた日本が思い通りにならないんだからねぇ。そりゃ不満でしょうよ。
でも日本人は彼らのせいで不満よりも不安を感じさせられているんですけど。


「信頼すべきパートナーとしてアジア全体(と信頼感)を持っていかなければ、日本は衰退国として歴史から疎んじられるのではないか」

信頼すべきパートナーとして恥ずかしくない態度を示していないのはどちらでしょうか?アジア全体とぼかしていますが、中国、半島2カ国だけでしょう。まともに話が通じないのは。
日本が衰退して歴史から疎んじられる日が仮に来ても、それより早く、彼の国々はこの世に存在しないからいいんじゃないでしょうか?

 

ここまでくると、その無知蒙昧ぶりがかえって清清しくも感じます。
決して、認知症などではなく、矍鑠(かくしゃく)としているんだろうな。イデオロギーに染まると長生きできるのかな?


追記2(4/12)
野中氏の著書について。

老兵は死なず 野中広務全回顧録

老兵は死なず 野中広務全回顧録

  • 作者: 野中 広務
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/12/15
  • メディア: 単行本

「老兵は死なず」ってのは、「老兵は死なずただ消えるのみ」なのでは?
(byてっちんさん

消えるどころか、現役に未練たらたらのようですね(書籍発刊時は現役ですが)。もう、普通のおじいちゃんになってください。
79歳で油ギッシュなのはどうかと思います。


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コメント 10

てっちん

おはようございます。てっちん@地震にびっくりです。
とりあげていただいたので私もチクリとコメントを失礼します。

(誤)「戦後60年間の総点検をすべき時なのに、憲法や教育基本法を変えようとする動きばかりが目立ち、歯車が逆に回っているように感じる。」
(正)「戦後60年間の総点検をすべき時なので、憲法や教育基本法を変えようとする動きが目立ち、歯車がようやく順に回りはじめたように感じる。」
ではないかと。

>「長年、未解決の領土問題が一挙に解決できるはずがない。県議会が無意味な議決をして、韓国を無駄に刺激している」
たしかに一挙に解決はしませんが、国が動かなきゃいつまでたっても解決しません。

>「今の状況は、東アジアの連帯を好まない米国にとって、一番いい状況だ」
まるでアメリカは敵みたいですが、日本にとって一番大事な同盟国ですよ(棒読み)。

>「一国の総理として我が国の歴史に汚点を残した」
私の記憶では小泉総理以外の総理も参拝していたはずですが?

>北京での反日デモや衆院福岡2区補選には直接触れなかった。

この講演会の流れなら、どっかの党首みたく「日本のせいだ!」といっても問題ないのに。講演会の中の人に対してのみですが。

つっこんでいてげんなりしてきました。管理人様も書いていて余計にストレスがたまってしまったのでは(苦笑)
by てっちん (2005-04-11 08:19) 

鮎川龍人

確かに、主義者とか凝り固まった宗教家は、自分への疑いがない分、ストレス無く長生きしそうですね。
でも、ある意味ボケちゃっているとも言えます。
自分の思考の外へは出られないんですから。

しかし、ご苦労が偲ばれるエントリーです。てっちゃん様のおっしゃる通り、ストレス溜まっちゃいますね。
by 鮎川龍人 (2005-04-11 12:14) 

FD3S

てっちんさん、こんにちは。いらっしゃいませ。
私の不足を補っていただけるコメントをどうもありがとうございました。
早速、エントリに反映したいと思います。

>つっこんでいてげんなりしてきました。管理人様も書いていて余計にストレスがたまってしまったのでは
ええ。溜まりまくってます(笑
というか、深夜の更新だったので、もともとヘロヘロだったのもありますが。
この手を人達はこういう風に人の生気を吸い取って活力にしているのかもと思いました。
by FD3S (2005-04-11 12:47) 

FD3S

鮎川龍人さん、いらっしゃいませ。
コメントどうもありがとうございます。

>でも、ある意味ボケちゃっているとも言えます。
自分の思考の外へは出られないんですから。
そうですね。そういう意味では、こういう人達は可哀想だなとも思えます。
価値観や視野を自ら狭めているのですから。
私は短命でも、いろいろなことを吸収できるようになりたいです。
いや、できれば長生きしたいです(笑

>しかし、ご苦労が偲ばれるエントリーです。てっちゃん様のおっしゃる通り、ストレス溜まっちゃいますね。
痛み入ります。ノルアドレナリンがたくさん出て、寝てもレム睡眠で時事問題の夢まで見てしまうようになってしまいました。
こういうキワモノを嫌がりつつも反応してしまう私はマゾヒスティックな部分があるのかも、と思ってしまいます。
by FD3S (2005-04-11 13:07) 

くろぶー

はじめまして。時々お邪魔しております。
このエントリーを読ませて頂いて、ある方が書かれた記事を思い出しました。
<a href="http://www.akashic-record.com/raskol/n.html">この</a>作家・佐々木敏氏が書いた記事に登場する人物が誰なのか、
もしご興味をもたれましたらご一読いただきたいと思います。
私は人権保護法案に断固反対ですが、理由は野中が成立を目論んでいるからに他なりません。微力ではあっても私たちひとりひとりが何らかの形で声をあげることが最終的には彼らのような反日活動家たちを追いつめていくことにつながるのではないかと思っています。
by くろぶー (2005-04-11 23:16) 

FD3S

くろぶーさま、はじめまして。いらっしゃいませ。
コメントどうもありがとうございます。

HPのご紹介ありがとうございました。
実は、私が野中爺をいじるのは、ご紹介頂いたHPを見たからなんです。

私も当該法案には反対です。中身がなくても出自に問題があると思うからです。勿論主観的な反対に過ぎませんが。
ただ、法律は一旦できると廃止するのは困難だろうと思います。それが「人権擁護」という崇高なものであればなおさらです。一方、法律に肉付けしていくのは案外容易だったりします。となれば、とりあえず土台を作っておいて、あとで付け足すことも可能です。

重要なのは、この法案の廃案に限らず、現行法においても見直しを行い、真の救済とは何なのか、差別の根絶とはどうあるべきで、どうすべきかを国民全体の問題として考え直すことではないかと思います。
今まで、これらのことは、どちらかと言えば忌避されてきた問題ではなかったかと思います。それが、当該法案によって少なくとも身近な問題として、考えるきっかけになったことはよかったと思います。
より多くの人の考えや知恵が網羅された真の「人権擁護法」が作られるような地盤が必要だと思います。

>微力ではあっても私たちひとりひとりが何らかの形で声をあげることが最終的には彼らのような反日活動家たちを追いつめていくことにつながるのではないかと思っています。

仰るとおりだと思います。
思想的な左右は健全な形で存在してこそ、バランスが維持できると思います。思想の差はあっても、日本という共通項は必要だと考えます。
戦後60年は反日左翼の歴史でもあります。それを覆していくには、地道にしつこく自分の言葉で意見を発信していくことこそ重要であると思います。
今後ともご指導宜しくお願いいたします。
by FD3S (2005-04-12 10:59) 

てっちん

お邪魔します。
昨日テレビ朝日のTVタックルにて人権擁護法案をテーマに取り上げていました。
その中で法案を進めているのは古賀議員であり、”進める理由の一つに戦友(表現については失念)の野中議員が遣り残した仕事であるため”のように説明していました。
そこはまあ既知だったんで置いといて、番組中に野中氏の著書みたいな感じで”老兵は死なず”という本がちょこっと紹介されていました。
で、よく使われるこの”老兵は死なず”という格言ですが、私の認識では”老兵は死なず、ただ消え去るのみ”とここまで言うのが正しいはず。
ですので、野中氏はもう何も言わずに時空のかなたでも不思議空間にでも消え去ってください。
by てっちん (2005-04-12 11:03) 

FD3S

てっちんさん、いらっしゃいませ。
コメントどうもありがとうございます。

別のコメントの返事を書いているときにご訪問頂いたみたいですね。
何かリアルタイムにここを見て頂いてたのかぁと思って感慨無量です。

老兵のところですが、辞典で調べたら、てっちんさんの言うとおりですね。
消えるのみのはずが、まだ現役に未練たらたらですね。
もう好々爺然とゆったりした余生を送って欲しいものです。

ところで、ひょっとしたら古賀氏も実はうんざりしてるのかもしれませんね。
面倒な宿題を残しやがってって感じで。
by FD3S (2005-04-12 11:18) 

瑠璃子

野中という人物は、小渕総理の葬儀のとき、金日成かとみまごうばかりのすごいセリフ「雷が落ちて木が割れて云々」といったときに、この人は本当にシンパなんだな、と同時に非常に感情的な女性的な人なんだな、と思いました。オバサンみたいです。行動とか執念とか。
いまは平和の使者みたいな顔でニュース23や時事放談といったTBS御用達となっているようですが、彼がどんなにあくどくエゲツナイことをしたのか、さんざん自分たちの手で報道してきたくせに、9条死守といえば前歴がどうでもかまわないんでしょうかね。まったくストレスがたまりますw
by 瑠璃子 (2005-04-18 11:01) 

FD3S

瑠璃子さん、いらっしゃませ。
コメントどうもありがとうございました。

>非常に感情的な女性的な人なんだな、と思いました。
エモーショナルな人ですよね。熱く語るときなんざ、目が潤んでたりしますしね。
分かってみれば、なんちゃってなんですけど、知らなければ義に熱く、情に脆い人間くさい政治家ってイメージになるんでしょうね。

>平和の使者みたいな顔でニュース23や時事放談といったTBS御用達
平和の使者の仮面の下から醜悪な権化の顔がちらちら見えるんですけど・・。
彼も朝日新聞も宇宙市民もその言動の逆が正って感じで考えれば、分かり易くていいんですが、それに気付かずにホイホイついていく人もいるのが心配です。なんたって、看板だけは綺麗ですから。

>9条死守といえば前歴がどうでもかまわないんでしょうかね。
彼らにとって9条とは錦の御旗でもあり、免罪符でもあるのではないでしょうか。

>まったくストレスがたまりますw
ええ、まったく(笑)。でもむしろ表で電波を出してくれた方が、地下に潜られてわからなくなるよりは、マシなのかもと思ったりして。
by FD3S (2005-04-18 11:44) 

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