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これ笑うところ? [2005年4月]

これ笑うところ?

先のエントリでリンク先を間違っていましたが、それHiro-sanさんにご指摘頂きました。そこで、教科書情報資料センターにも触れられていたので見に行くと、笑いのツボがそこにありました。

つくる会の教科書に反対するのはいいんですけどね、ホントにこんなんでいいの?これじゃ、笑われるのがオチだと思うんですけど・・・・。
ていうかね、笑いが止まらないんですけど。 誰か呼んだぁ②を書くべきなんですが、面白いので。長いですけど最後まで読んで見てください。
上杉聰氏のファンになるかも。


ふたたび「裏口入学」した「つくる会」教科書 残り、改悪され、追加された問題箇所の性格
―皇国史観教科書としての性格を強化 竹島に関する文科省の説明には疑問―

「新しい歴史教科書をつくる会」による歴史・公民教科書(扶桑社版)が2005年3月30日、ふたたび検定を通過し、4月5日報道関係者に公表された。今回は白表紙本の段階でかなりの訂正がなされ、採択しやすくなっていることを「『つくる会』教科書はこう変わった!?」で明らかにしておいたが、合わせて残された問題点を指摘した。

ここでは、改訂版の新たな問題記述――改悪したり、追加された問題箇所――について明らかにしたい。ただ、今回、文部科学省は、「修正表」(白表紙本にどのような検定意見を文科省が加え、最終的にどのような表現へと変わったかを示した一覧表)をマスコミへは配布したが、〝もし修正表を一般に漏出させた場合、以後、すべてのマスコミ各社への情報提供を一切しない〟という不当なおどかしをかけたため、一般の入手は四月下旬になる予定。

したがって、検定によって最終的にどのような記述へと変わったかを正確に知ることができないが、各社の報道を総合し、また各方面からの伝聞によって、記述内容が変えらなかった白表紙本の問題箇所、あるいは若干変更されたが根本的には変わらなかった部分([ ]で括って示した)がほぼ判明した。変更された部分が新しくどう表現されたかまでは十分確認はできないが、実に多数の新たな問題箇所が無修正のまま検定を通過したことがこれによってわかるので、ここに報告したい。

残され、改悪され、追加された問題箇所は多数、かつ多岐にわたっているが、そのほとんどを「皇国史観」としての概念で括ることができる。今回の改訂版は、皇国史観教科書としての性格をより強化したのである。

「皇国史観」とは ご承知のように、戦前・戦中の国民教化のイデオロギーとして、侵略戦争や植民地支配を正当化した歴史観である。その性格と特徴を永原慶二氏は『皇国史観』(岩波ブックレット№20、『歴史教科書をどうつくるか』岩波書店に第2章として再録)において、いくつかの特徴に分類し、整理している。その性格と特徴を、改めて以下のように再整理することができる。

 1、科学性を無視した強い主観性と排他性をもつ宗教的歴史観
 2、天皇を中心とした家族的国家観を日本歴史の根幹ととらえる歴史観
 3、国家体制(国体)を壊す恐れある国内の民衆・女性・部落を軽視する特徴
 4、対外的には、自国中心主義と他民族支配を肯定する優越観をもつ


皇国史観という表現から多くの人が連想するのは〝天皇を中心とした歴史観〟というものだろう。たしかにそれ自体間違っているわけではない。だが『古事記』『日本書紀』の神話に依拠しながらも、一九三〇年代の帝国主義国家による思考様式であることから、宗教的主観性のみならず、民衆・女性への軽視のみならず蔑視や、周辺諸国への支配を正当化する攻撃的性格までの広範な特色を兼ね備えている。

もちろん、旧来の皇国史観そのものが今回の「つくる会」教科書に全面的に復活したというものではない。この教科書は、ときには明治憲法下の天皇に「統帥権」が存在したことさえ隠すようなことをしている。それだけを見れば、天皇のもつ軍事的権能を弱めて記述していることから、皇国史観とは異なる、という評価も可能であろう。

だが、実際に存在した統帥権をなぜあえて隠したのかと考えれば、それによって天皇の戦争責任が発生する余地を覆い隠そうとするためであり、天皇制擁護のための工夫と考えられる。この教科書は、それ以外の点では、あらゆる側面で――時代やテーマにより濃淡はあるが――同史観に即しているのである。ならば、目的に至る途上にあるとはいえ、その目指している方向が皇国史観であることを現在明らかにし、その危険性を指摘しておくことは大切なことであろう。

こうして「つくる会」教科書を皇国史観へと向かう途上にある教科書と捉えることによって、その特色を一貫したものとして説明することが可能となる。たとえば、「つくる会」教科書に初歩的な間違いが多い理由さえも、彼らの展開する歴史の多くが、すでに宗教性をもった神話によって示されているため、現実の歴史上の事実がどのようなものであったか追究したり学ぶ必要がない主観性によるため、と説明することができる。また、たとえ神話でフォローできない時代にあっても、神話的説明による先入観にとらわれて、具体的な歴史事象が歪曲されることになる。あるいは、自らの主観にとって都合の悪い歴史事象も切り捨てられ、隠蔽されることも説明できる。

また、天皇を中心に置く家族的国家観がもたらすものとして、対極にある民衆や部落などの存在への軽視がある。民衆の姿の少なさは「つくる会」教科書の特色でもあるし、女性についても、男性を中心とした家族国家観であるため、彼女たちの自立や権利の伸長は、社会秩序の破壊とうつる。さらに「万世一系」という血縁的な虚構を維持しようとするとき、天皇家に入り込んだ無数の女系の血筋は脅威である。その存在を弱めるためには、天皇家における女性の地位を軽く叙述する必然性が生じる。女性蔑視は天皇制に付きまとう影なのである。

また、皇国史観のもつ国際関係の認識について、戦前・戦中の教科書は、新羅・百済・高句麗の「三韓征伐」と呼ばれた神話を載せていた。朝鮮を服属させ、貢ぎ物を献上させたというこの神話は、古代天皇制以来のの願望を描いたにすぎないが、こうした記述が明治期から子どもたちの読む教科書に登場し、その後、韓国を植民化するにあたって、またそれを正当化するための強力な麻酔薬として働いてきた。皇国史観とは、たんに神話や天皇を中心とする国内的な国家観であるというに留まらず、こうした対外的侵略性までも含むイデオロギーなのである。

これはまた、自己中心的な愛国心や、被害者意識にもとづいた攻撃性となって表れる。それは、右(管理人注:上)のような国際秩序が基本として意識されるとき、諸外国、とくに皇国史観が直接的な範囲とする周辺諸国との関係が対等なものとなること自体、本来はありえないことと考えられ、もしそうした事態が進行するならば、自らの存立の危機と自覚されるからである。こうしてこの歴史観は、被害者意識に容易に陥り、過剰な自己防衛本能をかきたて、精神的に追いつめられたところから発する攻撃的な性格となってあらわれる。

本稿では皇国史観の性格を強めた結果、どのような歴史教科書として機能しようとしているか、その問題記述を右(管理人注:上)の性格と特徴の分類にしたがって、以下に示しておこう。初歩的な誤りや問題箇所はこれらにとどまらないが、その全貌は、これから各方面から、専門領域に応じて指摘されると思うので、それを待ちたいと思う。

また公民教科書については、竹島問題がマスコミによって大きく取り上げられているが、後述するように、もともと周辺諸国との対立を煽る文脈で竹島問題がグラビアに取り上げられ、そこに文科省の「修正意見」が付けられ、最終的に「韓国が不法占拠しているしている竹島」という記述が確定したもの。公民は、国家間の緊張を刺激することで憲法の改悪に向けた流れを作る教科書となっており、歴史教科書で打ち出した皇国史観にもとづく彼らの現状打破が、憲法問題から始まることを明らかにしたものである。

ところで、扶桑社の竹島記述について中山文科大臣は、「(扶桑社が)政府の見解に添って記述を変えてきたということ」とし、学習指導要領や検定基準に合致していれば、同変更するかは編集社側の判断であると責任を逃れの発言をしている

ところが、なぜ扶桑社の記述に修正意見が加えられる必要があったのか。もとの記述は「韓国とわが国で僚友権をめぐって対立している竹島」というもので、同様の記述をしている大阪書籍と日本書籍新社の記述は、「竹島は、韓国もその領有を主張しています」(大書)「日本と韓国の間には、日本海の竹島をめぐる問題がある」(日書)の表現で検定を通過している。なぜ扶桑社にのみあえて検定意見を付け、挑発的な記述を入れさせたか、今後の真相の究明が鍵となる。(この点について毎日新聞がするどい記事を書いてくれた。その責任は文科省にあることがはっきりし、さらなる言い逃れを追及したいところ)



バカだねぇ。
裏口入学ってタイトルから飛ばすね。検定に不備があるなら、他の教科書もダメってことになりますよ。検定委員に赤い人を潜入させても合格したのがよっぽど悔しいのかな。改悪とか不当なおどかしとか感情丸出しでみっともないったらありゃしない。
もし、私がつくる会の教科書に反対する立場だったら、むしろ怒りますけどね。
バカにするなって。

さて、歴史教科書では皇国史観が問題のようですが、その特徴とは、

  1.科学性を無視した強い主観性と排他性をもつ宗教的歴史観
  2.天皇を中心とした家族的国家観を日本歴史の根幹ととらえる歴史観
  3.国家体制(国体)を壊す恐れある国内の民衆・女性・部落を軽視する特徴
  4.対外的には、自国中心主義と他民族支配を肯定する優越観をもつ


  1.強い主観性と排他性は、彼らの特徴のはずですが・・・。
  2.家族的国家観ていいような気がしますけどね。
  3.民衆、女性、部落を軽視すると国家体制が崩壊するの?
   それにしてもめちゃくちゃなカテゴライズだなぁ。こういう分け方って差別じゃないの?
  4.自国中心自体はどこでもそうじゃないの?お隣なんか極めてるよ。

さらに皇国史観の恐ろしさ(笑)については更に詳しく書かれています。

天皇を中心に置く家族的国家観がもたらすものとして、対極にある民衆や部落などの存在への軽視がある。

彼女たちの自立や権利の伸長は、社会秩序の破壊とうつる。

その存在を弱めるためには、天皇家における女性の地位を軽く叙述する必然性が生じる。

女性蔑視は天皇制に付きまとう影なのである。

過去そうだったから、現在でもそうなると言うのは、反省や応用の出来ない人間ならばともかく、普通の人間なら適用されない原則だと思うのですが、この人達はそうではないのでしょうね。かわいそうに。

天皇の対極の民衆や部落って解同も仲間だよ~んって自白してるみたいですね。

逞しい想像力も変な方向に働かせるとこういう被害妄想を生み出します。

天皇を尊重すれば、民衆や部落を軽視して、女性の自立や権利の伸張は社会秩序の破壊と写る、故に女性の地位を貶める記述の必要性が生じる。

って、女性の地位が低かったのも身分制度があったのも歴史的事実ではないの?事実に基づいて書かれなければいけないんじゃなかったっけ?
それと、こういうことは公民の教科書とかで言わなきゃ、歴史の教科書だもん、そういうことがあったことは事実だから教えなきゃ。そういう時代もあったんだよって。

さて、検定前は、散々危ないだの戦争に直結するだの短絡的なことを扇動的に言っていましたが、検定通って中身が分かると、トーンダウンしてしまいました。

旧来の皇国史観そのものが今回の「つくる会」教科書に全面的に復活したというものではない。

目的に至る途上にあるとはいえ、その目指している方向が皇国史観であることを現在明らかにし、その危険性を指摘しておくことは大切なことであろう。

「つくる会」教科書を皇国史観へと向かう途上にある教科書と捉えることによって、その特色を一貫したものとして説明することが可能となる。

えっ?
旧来の皇国史観は全面的に復活していない。
目指している方向が皇国史観であることを明らかにする。
目的途上だが、危険性を指摘しておくことは大切。
以上のように仮定すれば、皇国史観に貫かれたものであると説明することが可能である。

という事が言いたいようですね。ということは、
皇国史観は問題だが、扶桑社の教科書はそうだとは言えないのにダメだしですか?
目指している方向性も定かでないのにダメだしですか?
危険性があるかもしれないというだけでダメだしですか?
今まで仮定で散々悪態ついてきたんですか?
仮定の話で採択妨害しようとしているんですか?

もうちょっとさ、何かないのかな。一般の人を納得させれるようなヤツは。
「疑わしきは罰せず」で「推定無罪」になるよぉ。

自己中心的な愛国心や、被害者意識にもとづいた攻撃性となって表れる。

この歴史観は、被害者意識に容易に陥り、過剰な自己防衛本能をかきたて、精神的に追いつめられたところから発する攻撃的な性格となってあらわれる。

これ誰のこと?
自分達のことじゃない?
被害者妄想とか自己防衛本能とか、精神的に追い詰められて攻撃的な性格が出ているのは?
多分、自分達のことだと思うよ。いや、間違いなく自分達のことだよね。


公民は、国家間の緊張を刺激することで憲法の改悪に向けた流れを作る教科書となっており、歴史教科書で打ち出した皇国史観にもとづく彼らの現状打破が、憲法問題から始まることを明らかにしたものである。

だから、改悪って言うなって(笑)
「明らかにしたもの」ってそう考えるっていうのと混同してるだけだよ。いや、そう思いたいんだろうけど、違うから。

学習指導要領や検定基準に合致していれば、同変更するかは編集社側の判断であると責任を逃れの発言をしている。

同変更するか→どう変更するか
責任を逃れの発言→責任逃れの発言
まぁ、落ち着け!
学習指導要領や検定基準に合格していれば、変更は出版社、編集者の自主判断で問題ないでしょ。それに文部科学大臣が口出したら、検閲になるよ。


僚友権

領有権ね。日頃よく使うのね、その言葉。因みに僚友の意味は、

仲間。同じ仕事をしている者。同僚。

なるほど、納得。

ここから先は、相当、笑う準備がいるかも(爆
どれが一番笑えるでしょう?○番号は管理人追記

1.「つくる会」歴史教科書の問題記述
(1)強い主観性と排他性をもつ宗教的歴史観

①箸墓古墳…夜は神がつくった(p.28,)
②神武天皇の東征伝承(古墳時代に1頁コラム)…[神武天皇の実在を疑う説もあり](p.30)
③日本の神話(2ページコラ)…ニニギの命のひ孫が、初代天皇と伝えられる神武天皇(p.47)
④スペインの宣教師たちのあいだに…中国や日本を武力で征服する計画(p.96)
⑤キリスト教信者の数が急増…幕府にとってこれは脅威となった(p.104)


(2)天皇中心の家族的国家史観
①みなさんと血のつながった先祖の歴史(p.6)
②天皇の子孫とされる源氏と平氏(p.54)
③元寇…朝廷と幕府は一致して、これをはねつけた(p.70)
④頼朝はあくまでも朝廷をうやまい…武家政治は(鎌倉から)明治維新まで続いたが、その間、朝廷と幕府の関係はだいたい安定(p.72)
⑤江戸幕府の全国統治のよりどころは…朝廷から得た征夷大将軍という称号(p.101)
⑥武士は、究極的には天皇に使える立場(p.141)


(3)国内の民衆・女性・部落などの歴史を軽視
①縄文時代…男たちは…狩りと漁労…女たちは植物の採集と栽培(p.19)
②摂関政治は、天皇の母方の一族が実権をにぎる政治だった…院政では、天皇の父方が…思い切った政治(p.54)
③(平安時代)女性は学ばないのが普通だった(p.59)
④(平氏は)娘を天皇の后とし…大きな権力をわがものに(p.66)
⑤清盛の娘が産んだ安徳天皇…皇子である以仁王がこれに反発し(p.67)
⑥江戸時代の身分制度は、職業による身分の区分であり、血統による身分ではなかったから、その区別はきびしいものではなかった(p.109)


(4)他国への優越的支配意識と自国中心史観
a、優越感 この教科書ほど、〝日本は世界一〟に類する言葉にあふれている教科書はない。たとえば
①世界にも類をみない(法隆寺五重塔塑像)(グラビアp.2)
②世界で最も安全で豊かな今日の日本(p.6)
③日本がいかに長い歴史をもった国であるか(p.7)
④弓状に連なる美しい緑の島々…日本列島(p.16)
⑤豊かな日本の自然(p.18)
⑥世界で最古の(縄文)土器(p.18)
⑦日本人のおだやかな性格(P.19)
⑧(法隆寺は)世界最古の木造建築…優美な姿(p.48)
⑨大仏開眼は…国際的な祝祭(p.51)
⑩日本は世界一の鉄砲生産国(p.92)
⑪江戸は…当時、世界最大の都市(p.111)
⑫(江戸時代の)日本の科学・技術は、西洋諸国にくらべても劣らない(p.113)
⑬(天皇の万世一系)が、日本が世界にすぐれるゆえん(p.126)
⑭バルチック艦隊を全滅させ、世界の海戦史に残る驚異的な勝利…世界を変えた日本の勝利(p.167)
⑮アメリカの土木学会は「八田ダム」と名付け、世界にその偉業を紹介(p.171)
⑯経済大国・日本の歴史的使命…世界の歴史でもまれな奇跡…高度経済成長(p.220)


b、自己中心性・被害者意識
①一本の腕のように朝鮮半島が突き出ている…清朝に服属していた朝鮮は、(日本と)外交関係を結ぶことを拒絶した(p163)
②ロシアは…朝鮮北部に軍事基地を建設(p.166)
③日本の安全と満州の権益を防衛するために、韓国の併合が必要であると考えた(p.170)
④日本人を襲撃する排日運動(p.194)
⑤排日運動にさらされていた満州在住の日本人の窮状と、満州権益への脅威(p.195)
⑥排日運動もはげしく…北にはソ連の脅威…南からは国民党の力(p.196)
⑦満州で日本人が受けた不法行為の被害(p.196)


c、他国への蔑視
①(中国の)始皇帝は重い刑罰で秩序を守るべきとする…政治を行った(p.23)
②(中国)皇帝は…交代した。…天皇の地位は、皇室の血筋にもとづいて、代々受けつがれた(p.37)
③新羅…独自の律令をもたなかった…日本は独自の律令(p.42)
④和寇…朝鮮人も多く…ほとんどが中国人(p.79)
⑤中国には昔から…中華思想があり…[西洋文明から学ぼうとする姿勢が欠けていた](p.148)


d、アジア支配観
①邪馬台国という強国(p.26)
②大和朝廷は任那…に拠点(p.32)
③大和朝廷があえて…朝貢国になったのは、[朝鮮南部の支配を認めさせるため](p.33)
④大和朝廷が朝鮮半島の政治に積極的に関与した結果…中国の進んだ文化が日本にもたらされた(p.33)


e、加害性の隠蔽
①岩倉使節団…(富国)を優先<強兵を隠す>(p.152)
②(天皇の)政治は、各大臣の輔弼にもとづいて行う」<統帥権を隠す>(p.160)
③関東大震災…住民の自警団などが社会主義者や朝鮮人を殺害」<警察・憲兵の加害を隠す>(p.189)
④日本の南方進出は…アジア諸国が独立する…[時計の針を早める効果をもたらした](p.207)
⑤東京裁判…今日でもその評価は定まっていない(p.215)
⑥天皇は、たとえ意に反する場合でも、政府や軍の指導者が決定したことは認める…立場を貫かれた(p.225)


f、好戦性
①日本海海戦…旗艦スワロフは火柱をあげ、指令塔はふっとんだ…完璧な勝利(p.169)
②真珠湾攻撃…アメリカ太平洋艦隊に全滅に近い打撃…イギリス軍を撃破(p.204)
③緒戦の勝利はめざましかった…たちまちのうちに日本は広大な東南アジアの全域を占領した…日本の将兵は敢闘精神を発揮してよく戦った(p.205)



2、「つくる会」公民教科書の問題記述(抄)
①グラビアの構成
「世界中で活躍する日本人」(優越感)→「わが国周辺の問題」(尖閣諸島と竹島を取り上げ、領土・国家間対立を前面に出す)→「わが国のこころと伝統」(神道関連が写真の半数)→「環境問題とエネルギー」(問題は中国、との認識?)


②家族の価値が前面に 個人に優先する家族観(p.11)
③情報化社会による国家障壁の揺らぎへの危機感(p.19)
④守るべき文化の中心に神社(p.24)
⑤明治憲法  天皇のもとで国民が暮らしやすい社会をつくるという憲法の理想(p.72)
⑥日本国憲法 『世界最古』の日本国憲法(p.78)
⑦天皇の権威は、各時代の権力者に対する政治上の歯止め…国民の気持ちをまとめあげる大きなよりどころ(p.75)
⑧行き過ぎた平等意識はかえって社会を混乱させ、個性をうばってしまう(p.84)
⑨部落差別に「就職差別」が欠落(p.90)
⑩男らしさ・女らしさという日本の伝統的な価値(p.94)

あなたは、どれがツボでしたか?
一応、めぼしいところはBOLDにしておきましたが、甲乙つけ難しです。
普通の人とは、視点が違うのか、感性が違うのか、それとも私がおかしいのか悩んでしまいます(笑)

私は、日本の形や自然にまで文句つけてるところでリミッターを振り切ってしまいました。あと、グラビアからの妄想のところ。
個々にツッコミたいところですが、ま、ぼちぼち突っ込んでいきましょう。
皆様のツボをお教えいただければエントリ内に追記して参ります。
どしどしコメントをお寄せ下さい。 


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コメント 8

黄泉若宮

> 彼女たちの自立や権利の伸長は、社会秩序の破壊とうつる。
> その存在を弱めるためには、天皇家における女性の地位を軽く叙述する必然性が生じる。
> 女性蔑視は天皇制に付きまとう影なのである。

古代の女性は寧ろ護られてゐたのですがね。と云ふか、日本の歴史的必然からすれば、女性の自立などは(我国の)社会の成熟期。武士道でも然り。或る意味女性なりに自立してゐた。
抑、日本に"女帝"はゐたし、大嘗祭をしてゐない天皇に比べれば"女帝"でも遙かに真面な"天皇"です。神功皇后を例示しても面白さうですね。此処は、皇祖神にでも御出願ひませうか。(笑ひ)

史学の問題を語ってゐるはずなのに、彼の歴史は200年前には遡れない様ですな。
by 黄泉若宮 (2005-04-12 22:40) 

FD3S

黄泉若宮さん、いらっしゃいませ。
歴史的見地からのコメントありがとうございます。

>神功皇后を例示しても面白さうですね。此処は、皇祖神にでも御出願ひませうか。(笑ひ)

何かに対して反対したり批判するのは別に悪いことではないと思うんですけどね、この程度のことで他を批判すると逆効果だと思わないのか不思議です。
時折、「科学的」などとよく言いますが、いったいどこが科学的なのかと。
歴史的価値観を現代の価値観で語ることも愚かなことですが、批判先を歴史を曲げている、隠しているなどといいながら、自らも曲げたり隠したりしていれば、何をか言わんやです。

「笑ひ」にはまりそうです(笑ひ)
by FD3S (2005-04-12 22:52) 

Hiro-san

FD3Sさん、仕事早いっす。「長文声明」系は、全部こちらに振ろうかな、これからは。

扶桑社は許せない、という理屈として「『歴史は科学ではない』という思想を持っている。科学・学問を根底から否定するグループが書いたものは、絶対に許せない」という方もいます。いま暴動花盛りの中国の成都にお住まいの方ですが、参考までにご紹介しておきますね。
http://spaces.msn.com/members/km45/
by Hiro-san (2005-04-13 01:21) 

FD3S

Hiro-sanさん、いらっしゃいませ。
コメントありがとうございます。

長文解読というか逐語訳は、私が大学時代、文献に慣れるためにしていたことと同じです。いずれ、自分のスタイルを確立しようと思いますが、今は新米刑事のごとく、「足で稼げ」を信条に研鑽中です。それと来訪頂く方々のニーズもそれとなく考えながら、掛け軸スタイルをとっています。

さて、ご紹介頂いた方の見解ですが、少なくとも私とは異なる見解をお持ちのようですね。

扶桑社のそれを一人の発言を持って結論を導出するのは、早計ではないかと思います。というのも、他の教科書が同等であった場合、日本の検定制度そのものが「歴史は科学ではない」というスタンスで行われているかもしれないという可能性を排除することができないからです。
ですから、彼の批判が成り立つには、他の教科書が科学的であること、検定が科学的に行われたということが証明されなければなりません。

次にそれでは歴史は科学か、という点ですが、科学的な部分もあるというのが正確なのではないかと思います。自然科学も過去の研究の歴史を学ぶ、故に歴史は科学であるというのは、間違いではありませんが正しくもありません。
というのは、研究の歴史を学ぶということは、研究そのものを参考にしたりトレースするということで、研究者の人となりを学ぶのではないからです。

確かに歴史的事象を解明するために、科学的なアプローチは必要です。
例えば、南京事件などでA人の人民が殺害されたという事実とB人の軍人が殺害された事実がそれぞれ証明される過程に必要なのは科学的なアプローチになります。その結果、C人殺害という事実が導出されます。
ところが、「C人殺害された」=「日本軍は残虐」は必ずしも科学的な結論ではなく解釈の問題となります。
逆に数学的にA+B=Cという計算をする場合、Cにそれ以上の特別な意味はありません。Cに対して主観的な意義をつける必然性がないからです。

ある事実が示す事象は必ずしも、ひとつの解釈に収斂されないということは、中韓の反発を見れば自明のことです。

解釈を一義的に収斂させるということは、主観によってそれ以外の仮定を排除してしまうことになります。それをするなら、歴史は科学ではありません、逆に歴史が科学であると言うならば、解釈の可能性としてつくる会の教科書は是認されねばなりません。

つい、長くなってしまいました。エントリにしようかな。
by FD3S (2005-04-13 02:53) 

てっちん

こんにちわ。

前回のエントリにもコメント寄せようと思っていたのですが、なんかもうこっちが思考停止になりそうでした。
とはいえコメンテーター(笑)としては好き嫌いもいってられないので、まずは本丸も見なければと思い軽くリンク先を参照しようと思ったら、毒電波まるだしのポータル・・・
しっかり読んでからコメントするつもりですがこれだけは言わせてください。
>●「つくる会」の動向 再開しました!
・・・ストーカー宣言ですか?
>●ハングル版のメニューも新設しました!
まあアジアの立場を代弁しているのですから、この調子で中国語、インドネシア語、カンボジア語、マレー語、タイ語、その他アジア諸国の言語すべてカバーしてくださいね。
>■参院選で自民党候補を落とす投票を!!
教科書とはぜんぜん関係ないですね。
>■あなたの街、村の議会もねらわれている!
・・・狙われているではなくあなたがたが狙っているのでは?
>■「つくる会」の姑息な動きに警戒を!!
あなたたちの行動こそが姑息です。

このページに関わっている人すべて仕○人とかゴ○ゴ13とかデ○スートに名前記入とかで掃除を依頼したら世の中がだいぶ明るくなりそうだな・・・
まあ売国奴のリストとしてブックマーク♪
by てっちん (2005-04-13 13:02) 

FD3S

てっちんさん、いらっしゃませ。
コメントありがとうございます。

>コメンテーター(笑)としては好き嫌いもいってられない
勝手にコメンテーターにしてすみません。
掲示板とブログは少し違いますが、せっかくの双方向メディアであることと、
珠玉のコメントを活用しないのはもったいないとの発想から、引用させていただきました。

>ストーカー宣言ですか?
ええ、そうだと思います(笑
>ハングル版のメニューも新設しました!
お得意様でしょうからね、まさに僚友でしょう(笑
>■参院選で自民党候補を落とす投票を!!
>教科書とはぜんぜん関係ないですね。
彼らにとっては反対することにしか意義がないですからね、何でもいんでしょう。気に食わなければ。
>■あなたの街、村の議会もねらわれている!
>・・・狙われているではなくあなたがたが狙っているのでは?
被害妄想の権化の上に自分達のことは見えないように出来てますから(笑
>■「つくる会」の姑息な動きに警戒を!!
>あなたたちの行動こそが姑息です。
彼らにとって都合がよければ「良識」、都合悪ければ「改悪」だの「姑息」とかのネガティブな言葉に脳内変換されます。因みに自分達は常に「善なる存在」です。

疲れているときに彼らのところを見ると体調を崩しますので、電波浴はほどほどにしましょう。
by FD3S (2005-04-13 19:43) 

abusan

問題点だらけで指摘するのが面倒な程のカルト発言の
オンパレードですなあ > こやつら
まさに週刊金曜日や朝日新聞の論調そのもので有り
科学的云々とホザいている様ですが、つくる会側の
方が客観的資料を用意してるのは明白ですよ。
これは「日本帝国の申し子」という本を見るだけでも
こやつらの方が如何に非科学的で偏向しているか
判るようなもの。全く話になりません。
by abusan (2005-04-14 12:19) 

FD3S

abusanさん、いらっしゃいませ。
コメントどうもありがとうございます。

まともなところを捜すことが出来ない程の妄言なんですが、
ねちっこく取り上げてみました。
偏向するとここまで酷くなるのかと思うとそら恐ろしいものがありますね。
by FD3S (2005-04-14 13:06) 

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