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苦情の会 [2005年5月]

苦情の会

タイトルと同音意義の団体が最近暗躍しているようです。
これについては、枇杷さん園丁日記で詳しいリサーチがなされていますので、そちらも是非ご覧下さい。

日本共産党(赤旗)から改憲に関する記事を見てみたいと思います。記事の主旨は全国の地方紙が改憲をどのように考えているかというもので、全国の社説を取り上げて解説しています。勿論、その内容は共産党の考えに近いものが取り上げられていますが、こういう試みは有意義なものだと思います。

地方紙、永田町主導に警戒


地方紙は憲法問題をどんなスタンスでとりあげているのでしょうか。『論座』六月号の特集では改憲論に立つ北国新聞をのぞいて、永田町主導の性急な改憲論議に警戒の目を向ける点で各社共通しています。

たとえば信濃毎日新聞の論説副主幹は「慎重な上にも慎重に臨まないといけない」「慎重に構えよう、との主張はむろん、永田町で進む改憲論議を念頭に置いている」と主張。西日本新聞論説委員長も「永田町主導で進む改憲論に対し、国民自らに、是か非かを『判断できる確かな目』を持ってもらいたい」としています。

北海道新聞の論説主幹は「直線的な論理は時として重い課題を削ぎ落とす」と警告。「永田町で進む改憲の動きにも同じような危うさを見る」と指摘します。

神戸新聞論説委員長は「行き詰まり感と将来不安に駆られて、『国の骨格を変えよう』と口にする。4月初めに出てきた自民党新憲法起草委員会の改憲要綱にも、そうした空気と気分が詰まっている」と指摘しました。

また、『新聞研究』五月号で熊本日日新聞の報道部次長は「憲法論議に関する情報は国会、政府、政党、財界、各種団体の動きとして『東京発』の形で発信されることが多い」とのべ、「憲法論議を『地元発』の形でとらえ直すことができるのではないか」と問題意識を語っています。

侵略戦争繰り返さぬ決意
歴史の教訓

地方に密着した新聞だけに、改憲の焦点となる九条について、地方紙はそれぞれの地方の歴史、アジアへの侵略とのかかわりと反省、国民的惨禍をくりかえさない決意が込められている点を指摘しています。

中国新聞は、「戦後、日本人が戦争で血を流さなかったのは憲法九条の成果といってよい。ヒロシマ・ナガサキなど戦禍に苦しめられた国民は、平和実現のための原典として現憲法を受けとめているのは間違いない」と主張。「戦後の平和主義の伝統を喪失してはならない。核廃絶や完全軍縮の実現、南北格差の解消や女性の地位向上などに努力する。長い目で見ると、一番ふさわしい選択」と締めくくっています。

信濃毎日新聞は、満蒙開拓団に多数の県民がかりだされた歴史をふまえ、「世論を底の方へ掘り進んでいくと、『戦争はこりごり』という骨の髄からの実感、歴史への反省にぶつかる。例えば長野県内で数多く開かれている憲法についての勉強会に顔を出すだけでも、そのことはすぐに分かる」とのべています。京都新聞「最近、中国、韓国との関係が悪化しているのが気掛かりだ。憲法の精神を考えれば日本の軍国主義化はあり得ない。憲法前文と九条には大戦の惨禍に対する反省と平和への決意が込められている」とのべています。

そのほか「わが国は現憲法制定後、戦禍に巻き込まれることはなかった。第九条のたまものと言っていい」岩手日報)、日本の平和と繁栄は「敗戦の反省に基づいた九条の平和主義の理念があったからで、アジア諸国の信頼醸成にもつながってきた」徳島新聞)としています。

2項の意義

自民党、民主党が「九条一項は残し、二項を改変する」という方向を打ち出している中、二項の意義に光を当てる主張もあります。

琉球新報「憲法の危機・『戦力不保持』は平和主義の要 見直す理由が見当たらない」と題する社説で、「(九条一項は)国際標準といえるが、二項で『戦力不保持』に踏み込んだことは大きい。二項は戦後、政府が拡大解釈を繰り返し、骨抜きになっているとはいえ、一切の軍備を禁じていると読める。この項こそ平和主義の要となる部分であり、世界に誇れるゆえんだ」とのべています。

山陽新聞「政府が日米同盟を背景に自衛隊の行動を海外へ拡大させながらも、二項によって自衛隊が武力行使に走らぬ歯止めとなってきたことも事実だ。現実に合っていないから外せとなれば、米国追随を強める日本は、海外での武力行使を加速させる事態にもなりかねない」と指摘。高知新聞「日米同盟にもかかわらず、米国の戦争に直接まきこまれることがなかったのは、憲法の制約を理由に、専ら非軍事部門での協力にとどめたことによる」とのべています。

また、九条改憲の動きの背景について沖縄タイムスは、「改憲を望む側には、軍備を持ち“日米同盟”をさらに進めていこうとする考えがあるのではないか」とのべ、信濃毎日新聞「ブッシュ政権は、集団的自衛権は行使できない、とする政府見解の足かせを外させるために、改正を促す声をしきりに送ってくる」とのべました。

「現憲法生かせ」と主張

こうした改憲論の批判は、現憲法生かせとの主張と一体です。

神奈川新聞は、衆参の憲法調査会の報告書について、「両報告書の内容には多くの疑問点がある」「何より、憲法から現実政治を検証する姿勢が欠落している。現在の日本は、憲法をしっかり守り、その理想を実現する努力をしているのだろうか。問われるべきは、憲法ではなく政治ではないだろうか」「日本国憲法を十分に生かし切ることをまず考えたいものだ」と問題提起しています。

九条の会にも注目

「九条の会」の広がりにも注目が集まっています。

京都新聞「拡大する九条の会」の中見出しをたてて、「全国九都市で開催した『九条の会』主催の講演会には、約三万人が参加する盛況ぶりを見せた。趣旨に賛同する人々が地域や職業別などの形で個々に『九条の会』を誕生させ、これまでに千二百団体以上の『九条の会』ができている」と紹介。「京都では今年四月、仏教やキリスト教などの宗教者らが宗派を超えて『宗教者九条の和』を結成した。このような『九条の会』の活動からは、平和を求める市民の強い熱意がうかがえる」と評価します。

中国新聞「改憲の動きに抗して、昨年六月に発足した『九条の会』は全国で千二百八十のグループが結成された。各地の講演会は満員という。九条を守る動きも潮流になっている」と指摘しています。


日頃、朝日新聞やその関連を追いかけている私ですが、実は見逃せないものとしてこの地方紙があります。地域に密着しているだけに、土地柄によっては極めて真っ赤で偏った報道がなされていることがあるからです。

また、井沢元彦氏もその著書「逆説のニッポン歴史観」の中で触れておりますように、そういう地方紙に記事を配信する共同通信の影響も忘れてはなりません。

そういう意味でこの赤旗の記事はそういう問題を端的に示してくれる良テキストといえます。

ということでこれらの点に注意しながら各パラグラフごとにまとめてみます。(共同)は共同通信から配信されていることを示します。

信濃毎日新聞(共同)
「慎重な上にも慎重に臨まないといけない」
「慎重に構えよう、との主張はむろん、永田町で進む改憲論議を念頭に置いている」

西日本新聞(共同)
「永田町主導で進む改憲論に対し、国民自らに、是か非かを『判断できる確かな目』を持ってもらいたい」

北海道新聞(共同)
「直線的な論理は時として重い課題を削ぎ落とす」
「永田町で進む改憲の動きにも同じような危うさを見る」

神戸新聞(共同)
「行き詰まり感と将来不安に駆られて、『国の骨格を変えよう』と口にする。4月初めに出てきた自民党新憲法起草委員会の改憲要綱にも、そうした空気と気分が詰まっている」

熊本日日新聞(共同)
「憲法論議に関する情報は国会、政府、政党、財界、各種団体の動きとして『東京発』の形で発信されることが多い」
「憲法論議を『地元発』の形でとらえ直すことができるのではないか」

ここで取り上げられている地方紙は全て共同の配信を受けています。
次に地方ゆえといえばそれまでですが、永田町発、東京発という言葉が散見されます。憲法論議を個々人や地方で行うことは必要だと思いますし、紙面を通じて啓発することも重要でしょう。
ただ、永田町でも議論百出し拡散気味のこの案件を地方がばらばらに発言すればかえって混乱するだけだと思うのですが。 

次に「歴史の教訓」のパラグラフを見てみましょう。 

中国新聞(共同)
「戦後、日本人が戦争で血を流さなかったのは憲法九条の成果といってよい。ヒロシマ・ナガサキなど戦禍に苦しめられた国民は、平和実現のための原典として現憲法を受けとめているのは間違いない」

「戦後の平和主義の伝統を喪失してはならない。核廃絶や完全軍縮の実現、南北格差の解消や女性の地位向上などに努力する。長い目で見ると、一番ふさわしい選択」

信濃毎日新聞(共同)
「世論を底の方へ掘り進んでいくと、『戦争はこりごり』という骨の髄からの実感、歴史への反省にぶつかる。例えば長野県内で数多く開かれている憲法についての勉強会に顔を出すだけでも、そのことはすぐに分かる」

京都新聞(共同)
「最近、中国、韓国との関係が悪化しているのが気掛かりだ。憲法の精神を考えれば日本の軍国主義化はあり得ない。憲法前文と九条には大戦の惨禍に対する反省と平和への決意が込められている」

岩手日報(共同)
「わが国は現憲法制定後、戦禍に巻き込まれることはなかった。第九条のたまものと言っていい」

徳島新聞(共同)
「敗戦の反省に基づいた九条の平和主義の理念があったからで、アジア諸国の信頼醸成にもつながってきた」

ここも全て共同通信から配信を受けています。
それにしても歴史が絡むと途端にきな臭くなりますね。改憲=悪というのがまるで当然の公式のように語られ、かつ9条=抑止力と言う考えもまるで当たり前のことのように書かれています。恰も9条が魔法の護符のような書き方です。
9条があったから、現憲法があるから、戦争をしなかったのか、巻き込まれなかったのか、普通に考えればそれだけではないというのは分かるはずですが異口同音よろしく、どこも同じ論調です。
一方で、日米安保の「功」の部分については述べられていません(というか共産党サイドがカットしたのかもしれませんが)。

ところで彼らが語るほど、日本の9条は世界に認知されているのでしょうか?彼らが「信頼されるべき」とする、歴史カードを繰り返し切ってくる国々にはあまり認知されていないように思うのですが。

さて、次は9条第2項改正に関する各紙の見解です。因みに当該条文は以下のとおりです。

前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

琉球新報(共同)
「憲法の危機・『戦力不保持』は平和主義の要 見直す理由が見当たらない」(小見出し)

「(九条一項は)国際標準といえるが、二項で『戦力不保持』に踏み込んだことは大きい。二項は戦後、政府が拡大解釈を繰り返し、骨抜きになっているとはいえ、一切の軍備を禁じていると読める。この項こそ平和主義の要となる部分であり、世界に誇れるゆえんだ」

山陽新聞(共同)
「政府が日米同盟を背景に自衛隊の行動を海外へ拡大させながらも、二項によって自衛隊が武力行使に走らぬ歯止めとなってきたことも事実だ。現実に合っていないから外せとなれば、米国追随を強める日本は、海外での武力行使を加速させる事態にもなりかねない」

高知新聞(共同)
「日米同盟にもかかわらず、米国の戦争に直接まきこまれることがなかったのは、憲法の制約を理由に、専ら非軍事部門での協力にとどめたことによる」

沖縄タイムス(共同)
「改憲を望む側には、軍備を持ち“日米同盟”をさらに進めていこうとする考えがあるのではないか」

信濃毎日新聞(共同)
「ブッシュ政権は、集団的自衛権は行使できない、とする政府見解の足かせを外させるために、改正を促す声をしきりに送ってくる」

改憲反対派の多くは9条の2項改正について、敏感な反応を示しています。
各紙に見られる傾向は、平和の維持では一切でなかった日米安保体制、日米同盟が2項を改正するための推進力になっていると主張しているところでしょうか。
9条を護持し、武力も持たない裕福な国が戦火に巻き込まれそうになったとき、これら新聞社の人間はどうやってこの国を護ろうというのでしょうか?

日本が9条を堅持し、武力を放棄することで如何なる国家からの干渉もないと彼らは保障できるのでしょうか?
いやしくも報道人として体制を批判するなら矜持を持った発言でしょうから、憲法改正や自衛隊の代替となりうるさぞ有効な方策があるのでしょうねぇ(嘲)。
もちろん、共産党にも(嘲)。寡聞にして私はそれを聞いたことがありませんが。

護憲を主張する新聞もあります。

神奈川新聞(共同)
「両報告書の内容には多くの疑問点がある」

「何より、憲法から現実政治を検証する姿勢が欠落している。現在の日本は、憲法をしっかり守り、その理想を実現する努力をしているのだろうか。問われるべきは、憲法ではなく政治ではないだろうか」

「日本国憲法を十分に生かし切ることをまず考えたいものだ」

多くの世論調査の結果を見ていないのでしょうか?もちろん、徒に改正をするのであれば問題でしょうが、現憲法が時代的齟齬を一切生じていないとはとても思えません。そう思うからこその改正機運の高まりではないでしょうか。
もちろん、運用の精神を発揮して改正の必要のない条項は多くあるでしょうが、この主張では、現憲法がまるでその形をまるっきり止めないかのような印象さえ受けるのは気のせいでしょうか。

最後に本エントリのタイトルと同音異義の団体である「9条の会」について、共産党(赤旗)によれば、

>「九条の会」の広がりにも注目が集まっています。

だそうです。注目は集まっているかもしれませんね、或る意味では(爆)。

京都新聞(共同)
「拡大する九条の会」(中見出し)

「全国九都市で開催した『九条の会』主催の講演会には、約三万人が参加する盛況ぶりを見せた。趣旨に賛同する人々が地域や職業別などの形で個々に『九条の会』を誕生させ、これまでに千二百団体以上の『九条の会』ができている」

「京都では今年四月、仏教やキリスト教などの宗教者らが宗派を超えて『宗教者九条の和』を結成した。このような『九条の会』の活動からは、平和を求める市民の強い熱意がうかがえる」

中国新聞(共同)
「改憲の動きに抗して、昨年六月に発足した『九条の会』は全国で千二百八十のグループが結成された。各地の講演会は満員という。九条を守る動きも潮流になっている」

このカラクリは、上述した枇杷さんのエントリとあんとに庵さん
「団子になる人の考察・その後」に詳しく書かれていますので是非ご覧下さい。
関係者の苦労が滲み出ています。まさに、

「サヨク渡世も楽じゃねぇ」って感じでしょうか。

所謂「細胞組織」はまさに、か細い毛根の如きで、戦後60年地中に深く根差した美味しくない自然薯のようです。有名無実な有象無象を併せて膨らました「組織数」とサクラを必死に動員した「参加者数」に依拠しなければならないほど訴求力は落ちています。しかし、彼らには、共同通信ネットワークという赤旗並の機関紙の存在があります(産経も入っているのが笑えますが)。
朝日や毎日は全国紙ゆえ、多くの人間に触れるため、電波の出力は徐々に減衰していくでしょうが、地方紙は雇用も含めて地方に根差しているために侮れません。

ところで、改憲を推進しているが故に、この記事の対照から外された新聞社があります。その新聞の名前は、

北国新聞です。

たまにネットでも話題になる、「まとも」な地方紙です。
他の地方紙も、この北国新聞のように、(内容はともかく)独自の取材(限界はあるでしょうが)、独自のスタンスをはっきりさせた紙面づくりを心がけてもらいたいなと強く思います。

共同ネットワークの中には「中日新聞」があります。これは東京新聞を傘下に持つ地方紙の雄で、中越地震で全国紙よりも多くの寄付を納めた新聞社です。
参考→
ドラえもん募金とメディアの力

この共産党(赤旗)の記事を見て、ふと思ったことがあります。共同配信はスポーツ紙も併せて全国62紙(数えた限り)にのぼります。ところが、上の記事で引用されているのは、15紙です。ざっと考えて、1/4です。しかも中日新聞(東京新聞)のような大手地方紙、産経、日経のような準全国紙を除いてです。
では、これら発行部数の多い新聞をはじめ、残りの多くの地方紙はどうなのでしょうか?

理由のひとつには、これらが配信記事(社説も配信される)に依存せずに独自のスタンスで憲法問題を捉えており、世論の動向を踏まえた論評になっているということが考えられます。
全国紙の報道では、朝日新聞でも改憲世論の高まりを報じています。つまり、この記事の主旨とは相容れない世論が歴然と存在しているのです。
ただ、地方紙しか読まない人にそのことはちゃんと伝わっているのでしょうか?

カラクリは、9条の会の原理と同じで、実はそれが少数意見であることを誤魔化して、さも多くの新聞社が改憲に反対のスタンスをとっているように見せかけているのではないでしょうか。

地方紙とは言え、現状から遥かに逸脱した論旨が人口に膾炙しないのは言うまでもありません。にも関わらず、15紙では一般認識(と私が思う)を超えた主張が堂々と展開されているのは、この地方における共産党の勢力分布に影響があるのでは?と勘ぐってしまいます(確証はありません)。

さて、15/62の理由は、もうひとつ考えられます。

これは冒頭に紹介した井沢氏の書籍から引用(内容要約:管理人)して考えてみましょう(但し、当該書籍は2000年に発刊されたもので、ネットが普及した現時点で通用する理屈かどうかはわかりませんが)。

------引用開始-----
<事例1>
2000年1月25日
秋田魁(秋田県)新聞社説の一部
「大型公共事業の是非を問う初の住民投票の対象となった吉野川河口堰計画に徳島市の住民の圧倒的多数が『ノー』の判定を下した」

上記同日
茨城新聞(茨城県)社説の一部

「大型公共事業の是非を問う初の住民投票の対象となった吉野川河口堰計画に徳島市の住民の圧倒的多数が『ノー』の判定を下した」

上記同日
長崎新聞(長崎県)社説の一部

「大型公共事業の是非を問う初の住民投票の対象となった吉野川河口堰計画に徳島市の住民の圧倒的多数が『ノー』の判定を下した」

<事例2>
2000年1月29日
上毛新聞(群馬県)論説の書き出し
「小渕恵三首相の施設方針演説は、世紀の代わり目を強く意識したものだった。しかし、抽象的な言葉の羅列に終わった印象が強く、混迷を深めた今世紀末から明るい新世紀への転換に向けた菓子かな展望を切り開くことはできなかった」

上記同日
日本海新聞(富山県周辺)社説の一部
「小渕恵三首相の施設方針演説は、世紀の代わり目を強く意識したものだった。しかし、抽象的な言葉の羅列に終わった印象が強く、混迷を深めた今世紀末から明るい新世紀への転換に向けた菓子かな展望を切り開くことはできなかった」

上記同日
大分合同新聞(大分県)社説の一部
「小渕恵三首相の施設方針演説は、世紀の代わり目を強く意識したものだった。しかし、抽象的な言葉の羅列に終わった印象が強く、混迷を深めた今世紀末から明るい新世紀への転換に向けた菓子かな展望を切り開くことはできなかった」
-----引用終了-----

15/62のもうひとつの理由は、もうお分かりですよね。

事例1も2も同じ日に異なる場所で全く同じ表現が使われているのです。
もちろんネットが加速度的に普及した現在でもそうなのかは、今後の楽しみにしようと思っていますが、少なくとも5年前まではこんな状態だったのです。もし今でもそういう傾向が残っているとすれば、同じ記述ばかりで引用したくても出来なかったのです。

共同通信と言えば、三国人発言の改竄問題もある曰くつきの通信社ですが、その影響力は地方紙だけではなく地方のテレビ局にも及んでいます。

私はこのエントリを機に、このように憲法改正を真正面から捉えないマスコミの偏向報道や9条の会のような「サヨク」活動をしっかりとヲチし、問題点を炙り出していくための「苦情の会」を発足(一人ですが)したいと思います。


==おまけ==
9条の会はことのほか盛り上がっているようですね。

9条パン 

9条Tシャツ

 


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SEI

「苦情の会」賛同いたします!よろしければお仲間に加えさせてください。
またまた一言コメントで失礼します。
by SEI (2005-05-18 08:15) 

あんとに庵

おお!団子自然薯の活動がいよいよ始動しましたね。3人で結成できる会ですからねぇ。簡単でいいですね。FD3SさんとSEIさんとわたくしとで作れたりできるわけです。1200団体でも実質は3600人という事すらありえる。「子供もグループを作れるよ〜」などと呼びかけていましたから、すでにFD3SさんとSEIさんとわたくしとで作れたりできるわけです。なかには一人のシスターが「名前を貸して〜」と呼びかけて頭数だけ集まったような団体もありそう。

「苦情の会」は1人、1団体ですか。それは豪快ですね。早速「共闘」しましょう。
後ほど私のブログにも。
by あんとに庵 (2005-05-18 10:43) 

美濃ちき

私が住んでいる地域にも、[9map](くまっぷ)なる子供を前面に押し出して平和の歌を歌い、憲法改正に反対しているプロ市民団体があります。
どこぞの市民団体と同じで、「九条死守」を謳っているようです。
>所謂「細胞組織」はまさに、か細い毛根の如きで、戦後60年地中に深く根差した美味しくない自然薯のようです
無秩序に分裂を繰り返し、思想的に無警戒な市民に侵食をし、知らず知らずのうちにサヨク化させる。
まさに、生体内における「ガン細胞」ですね。
生体(日本)の生命を脅かすまでに増殖した「ガン細胞」(サヨク団体)は切除(排除)するか、治療薬(憲法改正)により徹底的に叩くしかないでしょうね。

プロ市民団体の、子供を前面に押し出し平和ヅラするところが、実に姑息で気に入りません。
「苦情の会」、私も賛同致します。
by 美濃ちき (2005-05-18 12:08) 

FD3S

SEIさん、いらっしゃいませ!
コメントどうもありがとうございます。

>「苦情の会」賛同いたします!
どうもありがとうございます。もちろん、彼らのようにパンを作ったり、Tシャツを作ったりはしないと思いますが、このブログのスタンスとして、ド左自然薯軍団系宇宙市民に対する「苦情」を言い続けるつもりです。「9条の会」を「駆除」するまで。

コメント欄、メールなど、このブログにあるものは、ご自由に如何様にもご活用ください。ネタや投稿も大歓迎です。私が責任もって編集してアップします!
ただ、彼ら、職業左翼やプロ市民とは違って、皆さん仕事もおありなので、無理せずお付き合い頂ければと思います。

>よろしければお仲間に加えさせてください。
え?SEIさんは、すでに会員ですよ(笑)。
ここにお出でになってコメントをお寄せ頂いた瞬間に私の脳内で会員登録が完了しました(笑)。
ということで、
今後とも何卒ご指導を賜りますようお願い申し上げます。
by FD3S (2005-05-18 18:35) 

FD3S

あんとに庵さん、いらっしゃいませ!
コメントどうもありがとうございます。

>おお!団子自然薯の活動がいよいよ始動しましたね。3人で結成できる会ですからねぇ。簡単でいいですね。FD3SさんとSEIさんとわたくしとで作れたりできるわけです。

そう、それで、すでにもうひとつの会の体はなしてます。というより、このブログに来て頂いた方全てが天佑ですから、賛同者です、フフフ。

>「苦情の会」は1人、1団体ですか。それは豪快ですね。早速「共闘」しましょう。

サヨクな彼らと違って、こちら側は正しいと思うことを訥々と発信続けること、共感して頂ける人とブログなどを通してコミュニケートすることだけでも彼らの活動を凌駕することができることが強みです。何と言っても「理」があるのですから。

出来れば、彼らが掲げている「平和」「教育」「人権」「介護」などの看板を、まともな人間の手に取り返すためのアクションをしたいのですが・・・・。
いや、かなりマジに考えてますよ。ネットワーカー同士でNGOとかNPOとかできないのかなって。

>後ほど私のブログにも。
ええ、反自然薯ネットワーク結成!?
by FD3S (2005-05-18 18:46) 

FD3S

美濃ちきさん、いらっしゃいませ!
コメントどうもありがとうございました。

>私が住んでいる地域にも、[9map](くまっぷ)なる子供を前面に押し出して平和の歌を歌い、憲法改正に反対しているプロ市民団体があります。

「9」と言う数字が最近嫌いになりつつあって、困ってます(笑)。「くまっぷ」ですか。親しみ易さを前面に出してますね。パンといい、Tシャツといい、歌や踊りといい、内面にある汚いものを自覚しているからこそ、そういう演出が必要なのでしょうね。そう考えると彼らは確信犯的に反体制を行っているのでしょうね。

>どこぞの市民団体と同じで、「九条死守」を謳っているようです。

9条は平和のシンボルで人を殺さないのに「死守」しちゃだめですよね(笑)。そんなに理想的で崇高で、実効性に富むのなら、こんなに必死な活動をする必然性はないはずなんですけどね。騒げば騒ぐほど、「おかしい」って印象を持たれると思うのですが。まぁ地下に潜られるよりはよっぽどマシかもしれませんが。

>無秩序に分裂を繰り返し、思想的に無警戒な市民に侵食をし、知らず知らずのうちにサヨク化させる。まさに、生体内における「ガン細胞」ですね。
生体(日本)の生命を脅かすまでに増殖した「ガン細胞」(サヨク団体)は切除(排除)するか、治療薬(憲法改正)により徹底的に叩くしかないでしょうね。

もう、仰ることドンピシャ・ズバリです。
彼らはパラサイトしているだけなのに宿主を脅かそうとしています。「少数者の意見を尊重するのが民主主義」とか、「在日がいやなら日本人こそ日本から出て行け」など、もう、理解不能です。将来ある子供達がこれ以上、感染しないようにするためにも、徹底的な「駆除」が必要です。

>プロ市民団体の、子供を前面に押し出し平和ヅラするところが、実に姑息で気に入りません。

子供達も彼らの魔の手から奪還しなければなりません。勿論「平和」も「人権」も「教育」も「介護」なども。

>「苦情の会」、私も賛同致します。
どうもありがとうございます。
美濃地方の元締めをお願いします(笑)。
皆さん、それぞれ仕事をお持ちですから、「プロ国民」的な活動は難しそうです。当座はしっかりと監視しておかしいところを徹底的に糾しつつ、できるだけ多くのブロガーの方と連携してサイレントな方をラウドネス(?)に変えていきたいと思います。
by FD3S (2005-05-18 19:00) 

NO NAME

http://www.kinyobi.co.jp/pages/vol547/fusokukei
先日の石坂氏の他のコメント見つけたんですが・・・
笑いが止まらないw
こいつほんと駄目ですな どうか突っ込んでやて下さい
by NO NAME (2005-05-18 21:08) 

FD3S

NO NAME (2005-05-18 21:08)さん、いらっしゃいませ!
はじめまして、でしょうか?
コメント+情報のご提供どうもありがとうございました。

ご紹介されたページ見てきました。いやはや、なんともいいもん見せてもらったって感じでしょうか(笑)。
ここまで、綺麗にずれてると唖然としてしまいますね。
ご期待に沿うべく、はりきってエントリしたいと思います。
どうもありがとうございました!
by FD3S (2005-05-18 21:58) 

てっちん

こんばんわ。
>9条の会
盛りあがっていますね。
http://www.9love.org/index02.html
『9をまく』
>9のシャツ、9のパンにつづき、ついに出た9の本!大月書店より4月15日発売
そこまでするなら9月9日に発売すれば(笑)
> 本体価格 999yen
>104ぺージ(うちカラー48ページ)
>発行部数 6000部
だから99ページとか999ページとかにしなさいって。発行部数も9999部とかさ(笑)
ここまでするなら”おばけの9たろう”とか”さいぼーぐ009”とかもイメージキャラとして入れてみても良い気がするんですがねえ(ひらがな表記は彼らの基準にあわせてみました)。

「苦情の会」わたしも我が家のネコ2匹をつれて参戦!
といってもBlogないんですよね。参加資格大丈夫でしょうか?
      ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
~′  ̄§( ゚Д゚)<  子供をだしにする奴ぁ許さん!
 UU ̄ ̄ U U   \_________
by てっちん (2005-05-19 00:14) 

FD3S

てっちんさん、こんばんは、いらっしゃいませ!
コメント+ネタのご紹介どうもありがとうございました。

いやぁ、びっくり。眩暈がしましたよ(笑)。
これって、本物のkitty GUYですね。強力な電波にやられそうでしたよ。
「9」って数字が可哀想になってきました、マジで。

>「苦情の会」わたしも我が家のネコ2匹をつれて参戦!
>といってもBlogないんですよね。参加資格大丈夫でしょうか?

フフフ、何を仰るかと思えば。てっちんさんはもうこちらのメンバーになってますよ、私の脳内ではとっくの昔に。

いや冗談抜きで本当に有難いです。
と言って、パンを作ったりすることはなく、今までと同様に「サヨク」な方々を厳しく監視していくことになるのですが。

ここのコメント欄は、完全に開放していますので、皆さんとどんどんコミュニケートできればいいなと思います。私のエントリを肴にして。

ということで、今後とも宜しくお願い致します。
by FD3S (2005-05-19 00:38) 

あんとに庵

やっと応答できました。
いやぁ・・・地道に活動をしている方は多いですね。
by あんとに庵 (2005-05-22 23:01) 

FD3S

あんとに庵さん、こんばんは、いらっしゃいませ!
コメント+T/Bありがとうございました。

ちょうど他に頂いたコメントの返事を書いていたものですから、重くなったのでしょうか。お手数をおかけいたしました。

彼らが自然薯と言えるのは、その広範に伸びた毛根のような活動だけでなく、その「粘り気」も自然薯ならではだと思います。

彼らのその地道さだけは非常に感心してしまいますし、見習うべきだと思います。彼らが「草の根」と自称するのは、自虐的ですが、その本質には気付いているのかもしれませんね。
by FD3S (2005-05-22 23:16) 

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